<日本ではなぜ「最後」がこれほどに大切にされているのか。ジョージア人が「ユーロ2024」で大泣きした理由と「最後」の深い意味について> 3月26日、サッカー・ジョージア代表は今年の欧州選手権(ユーロ2024)の予選プレーオフ決勝でギリシャ代表を下し、本大会初出場を決めるという歴史的快挙を成し遂げた。 ジョージアはもともとスポーツ大国であり、かつてソ連代表として多くのジョージア人が活躍していた。最近では、アメリカの総合格闘技の最高峰UFCでのジョージア人ファイターや、日本の大相撲での元大関・栃ノ心などジョージア人力士の活躍は皆の知るところだ。 しかし、スポーツの強さは国の安定と無関係ではない。特にチームスポーツはその傾向が顕著になる。それは国家がいかに選手を財政面でサポートできるかに依存するからだ。そのためソ連崩壊後にジョージアはチームスポーツで苦しんできた長い歴史がある。 そんななかで20