砂漠と油田とラクダ。女性は真っ黒のヒジャブとニカブで目元以外を隠して外出。お酒はご法度で外国人が泊まるホテルでも提供されない。あるいは王族が外遊する際の高級リムジンの車列――サウジアラビアについては、どこかステレオタイプなイメージしか浮かんでこない人も多いのではないだろうか。 日本から見るサウジアラビアは漠然としたイメージでしかないが、取材に訪れてみると驚くほどの親日国ぶりに戸惑う。“親日”という言葉ではうまく表現できないほど、滞在中、常にサウジ国民から日本への好意を感じ続ける。そんな国だったのだ。 撮影に興じるサウジの人たち。後ろには『NARUTO』暁のメンバーたちの姿も 日本人というだけで好意的に接してくれる街 訪れたのはメッカ巡礼へと向かう際に立ち寄られることが多いサウジ第二の都市ジェッダ。イスラム教徒向けに発行される巡礼ビザで、最低でも年間1000万人以上を越える巡礼客の多くが立ち