「鶏口か、牛後か」男の子を伸ばす環境はどっち? 男の子の学校選びで、多くの親御さんが悩むのがこの「鶏口牛後問題」です。『史記』に記されたこの文は、「鶏口と為るも、牛後と為る無かれ」、つまり「小さな集団であってもリーダーになるほうがよく、大きな集団の下に甘んじてはいけない」という意味で使われています。男の子の学校選びや、スポーツでのチーム選びの際に、この言葉が頭をよぎる親御さんは多いようです。 「1ランク落としても、学校やチームのトップにいたほうが、男の子にはいいのではないか」というように考える親御さんが一定数いることを、私も承知しています。 しかし、結論を申し上げれば、男の子の環境は「牛後」がいいのです。それはなぜか。男の子はそこでかけがえのない経験ができるからです。 それは「負ける経験」です。 近年、親御さんの手厚いサポートで、「負ける経験」をする時期がだんだん後ろ倒しになっているように