日本の古典文学や古文書などの「くずし字」を解読する人工知能(AI)に注目が集まっている。情報・システム研究機構が開発したAIは、くずし字を瞬時に現代の文字に変換する。今後、国文学研究資料館などと協力し、大量の古典や古文書を解読するプロジェクトに乗り出す。(中居広起) 「古典の解読は、専門家でも1ページあたり10分程度はかかります。このAIなら、1ページを1秒間ほどで解読できます」 くずし字解読AIのソフト「KuroNet(クロネット)」を開発した同機構人文学オープンデータ共同利用センター(CODH)のカラーヌワット・タリン特任助教はそう話す。 タリンさんのパソコンの画面に、兼好法師の「徒然草」を表示してもらった。現在私たちが使っている文字とは異なる形の字が多いうえ、上下の字がつながっていてなかなか読めない。 この画像をKuroNetに取り込むと、即座に解読が終わり、くずし字の横に赤字で現代
「セミは地上に出てから1週間程度しか生きられない」というのは俗説で、実は1カ月くらい生きていることを、岡山県立笠岡高サイエンス部の3年植松蒼さんが独自の野外調査で“証明”した。調査の手法と結果を、5月に広島大で開かれた「中四国地区生物系三学会合同大会」で報告。高校生の部(動物分野)で最優秀賞を受賞した。 【写真】岡山でピンク色のキリギリス発見 調査手法は、捕まえたセミの羽に油性ペンで番号をマーキングして放し、後日、再捕獲を試みるというもの。植松さんは2016年の7月中旬から9月中旬にかけて、笠岡市内の住宅地や雑木林など4カ所でほぼ毎日、この調査を繰り返し、アブラゼミ、ツクツクボウシ、クマゼミなど計863匹にマーキング。15匹を再捕獲し、4匹を再再捕獲した。 植松さんは「なかなか再捕獲できず、調査の効率は非常に悪かった」と笑うが、調査の結果、アブラゼミ、ツクツクボウシ、クマゼミの3種で10日
岩崎隆一容疑者―。 28日午前に発生した“川崎無差別殺傷事件”の被疑者の名前だ。 しかし、今はその名前も虚しく響くだけ。保護者含む19人を殺傷後、自ら首を切り、命を絶ったため、動機は永遠に解明されることはない。 同容疑者の自宅は現場となった川崎市多摩区登戸新町の路上から直線距離にして約4キロ、車で15~20分の場所にある。1962年に建てられたこの家に、岩崎容疑者は伯父と伯母の3人暮らし。複雑な家族構成の理由は幼少期に両親が離婚したことにある。一般的に父親、母親のどちらかに引き取られるケースが大半だが、同容疑者は父方の兄である伯父のMさんに預けられた。 「Mさんにも2人の男女の子供がいて、同容疑者と合わせて幼少期は3人でよく遊んでいた。岩崎容疑者は3人のなかでは1番年下。周りからは『りゅうちゃん』と呼ばれていた」(近隣住民) 地元の小学校、中学校を卒業するまでは、どこにでもいる男の子。だが
経済学者のジョン・メイナード・ケインズ(1883-1946年)は、 1930年に”Economic Possibilities for our Grandchildren(孫の世代の経済的可能性)”というエッセイの中で、イギリスやアメリカのような先進国では、テクノロジーの進化によって20世紀末までに週15時間労働が実現しているだろうと予言した(”Essays in persuasion<ケインズ 説得論集>”)。 この記事の写真を見る ケインズの指摘する通り、確かにテクノロジーは大いに進化したものの、結局、この予言は当たらなかった。ロンドンスクール・オブ・エコノミクス(LSE)の社会人類学教授のデヴィッド・グレーバーは、その理由を、テクノロジーがむしろ無意味な仕事を作り出す方向に使われたからだと説明する。 グレーバーは、”We are the 99%(我々は99パーセントだ)”というスロー
お使いのInternet Explorerは古いバージョンのため、正しく表示されない可能性があります。最新のバージョンにアップデートするか、別のブラウザーからご利用ください。 Internet Explorerのアップデートについて ニューファウンドランド、ペンシルベニア州、3月1日 (AP)― 米東部ペンシルベニア州のサンクチュアリ教会で2月28日、信徒それぞれの誓いを新たにする儀式が行われた。教会の外ではカルト教団だと指弾する市民グループがプラカードを掲げて抗議。州警察が警戒するなど物々しい雰囲気に、トラブルを恐れた地元の学校は、生徒を他の学校に臨時に避難させた。 「人民の武装権」を保障した合衆国憲法修正第2条を信奉する同教会の信徒は、ヨハネの黙示録における「鉄の杖」が象徴する半自動小銃AR-15を持参して集会に参加した。 サンクチュアリ教会は、故人となった世界統一教会創始者文鮮明の息
福岡県を中心に九州の高校で続いている早朝の補習「朝課外」「ゼロ時限」をめぐる問題を報じた西日本新聞の記事(4月18日付朝刊)について、多くの反響が特命取材班に寄せられている。福岡県教育委員会は、生徒の意思を尊重するよう高校に指導しており、「必修」から「選択制」への移行過程にあるが、教師や生徒からは「実質的に強制参加が続いている」「全員参加でなければ全体の学力が低下する」など、いまだに賛否は割れている。 ⇒【画像】「つらい」朝課外の現状を訴える高校生の声 朝課外は塾や予備校がない地域で遅くとも1970年代に始まった任意の補習。福岡では普通科のある県立高校の9割で定着している。正規の授業を組み込んだり、参加を強いたりしていたことが問題視され、県教委は昨年、任意参加を徹底するよう求める通知を各校に出した。
お使いのInternet Explorerは古いバージョンのため、正しく表示されない可能性があります。最新のバージョンにアップデートするか、別のブラウザーからご利用ください。 Internet Explorerのアップデートについて 空き地の一画にうずたかく積み上げられたカラフルなモノ―自転車だ。 中国・福建省アモイ市政府は、どこにでも乗り捨てられて移動が便利などと脚光を浴びたサービス「自転車シェアリング」によって街にあふれ返った共用自転車の回収を行っている。人気事業に多くの企業が参入し競争が激化した結果、飽和状態に陥ってしまった業界が抱える問題だ。 アモイ市政府は市内に約25万台出回る共用自転車の回収を始め、これまでに8万台が空き地に運ばれ保管されている。市政府当局によると、今のところ新しい管理システムが導入されるまでは企業に返還されない。 このまま自転車の墓場となるか否か。 (中国、福
一世を風靡した「中国崩壊本」が今、曲がり角を迎えている。 中国崩壊本とは「中国経済は数々の問題を抱えており、早晩破綻する」と主張する書籍や雑誌のことだ。いわゆる「反中本」の中でも、主に経済に論考が限定されている。アメリカにも存在するが、日本での出版数が圧倒的だ。 石平「中国『崩壊』とは言ってない。予言したこともない」 「世界第2位の経済大国を自称するが、統計はごまかしが横行している。実際のGDPははるかに少ない」「軍事費や治安維持費が右肩上がりに増えており、高成長を維持できなければ国家が破綻する」「中国の暴動・ストライキの数は年10万件超。成長率が下がれば国が持たない」「不動産バブルは既に限界」......といった個々の事象を基に、中国経済が立ちゆかなくなると結論付けるのが一般的だ。 05年の反日デモ、08年の中国製冷凍ギョーザ中毒事件、10年の尖閣諸島沖中国漁船衝突事件、12年の日本政府
「納豆菌が強すぎて、納豆厳禁の職場がある」「宇宙空間でも死なない」 ネットに広がる“納豆菌最強伝説”はどこまで本当? ネット上で「納豆菌が強すぎて、食品業界では納豆の食用が禁止されていることがある」といううわさが話題になっています。さらには、生物界最強と名高い「クマムシ」よろしく驚異的な耐久性を持っており、過酷な環境でも死なないという話も。 【ネット上に広がる“納豆菌最強伝説”】 この“納豆菌最強伝説”、いったいどこまで本当なのでしょうか。全国納豆協同組合連合会に取材してみました。 ●納豆菌が強すぎるから、食品業界では食用禁止にしている会社がある → 正解 同団体に話を伺ったところ、食品製造の現場で納豆がNGになっている事例は実在。Togetter上のまとめ記事ではしょうゆ工場、パン屋、さらには生物関係の研究室などで食用禁止になっていたというエピソードが語られていますが、「造り酒屋(酒蔵で
危機管理の失敗は菅義偉官房長官(68)の「ホーム」でも露呈した。いつもは気心知れた番記者ばかりが集う定例会見に、突如、「アウェイ」の社会部記者が参戦。容赦なく責め立てられ、堪忍袋の緒が切れた長官は、また強権的な「反撃」に乗り出したという。 *** バトルは、再調査の発表前日に当たる8日午前の会見で勃発した。 「官房長官会見では見かけない女性記者から、前川喜平前文科事務次官の出会い系バー通いについて質問が飛びました」 と、菅長官の番記者。 「なぜ官邸は事前に把握できていたのか、全省庁の次官の行動確認をしているのか、この件を報じた読売新聞と連携しているのかという内容です。菅さんはムッとしながら“今言われていることは、失礼な話だと思います”と答えていた」 しかし、なおもその舌鋒鋭い追及は続き、 「文科省の役人がリークしたとされる文書について、政府が文書の存在を認めて公開するか第三者
「加計(かけ)学園」(岡山市)の獣医学部新設計画で、実現までに中心的な役割を果たした「国家戦略特区諮問会議」。特区の認定に「総理のご意向」があったとされることから野党は追及を強めている。 実は、会議を巡って、特定企業の利益になるように議論が誘導されているのではないかとの疑惑が、以前からあった。 「昨年7月、神奈川県の特区で規制緩和された家事支援外国人受入事業について、大手人材派遣会社のパソナが事業者として認定された。諮問会議の民間議員の一人である竹中平蔵氏(東洋大教授)はパソナグループの会長。審査する側が仕事を受注したわけだから、審議の公平性が保てない」(野党議員) これだけではない。農業分野で特区に指定された兵庫県養父(やぶ)市では、竹中氏が社外取締役を務めるオリックスの子会社「オリックス農業」が参入した。自民党議員からも「学者の肩書を使って特区でビジネスをしている」と批判の声があ
【台北=田中靖人】台湾南部・台南市で16日、日本統治時代の技師、八田與一像の頭部が切り取られた事件で、台湾と中国の統一を主張する元台北市議の男が交流サイト上で犯行を自供、警察に出頭した。 男はフェイスブックで「自分がやった」と公表した上で、台北市内の警察署に出頭。当局は身柄を台南に移して事情を聴いた。 男は1958年生まれで、現在は台湾の急進統一派の団体「中華統一促進党」に所属。94年に統一派の政党「新党」から台北市議に当選し、1期務めた。任期中、市幹部を殴り起訴された。また、2016年には急進的な台湾独立派の団体の敷地に放火し逮捕、起訴されている。 男は自身を日本統治時代の義賊になぞらえる発言も投稿。像の頭部を指すとみられる「八田さん」を、中華統一促進党の「党本部に届ける」などとする記載もあった。 台湾では最近、初代総統、蒋介石の銅像の頭部が切り取られる事案が相次いでおり、ネット
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く