岐阜大応用生物科学部付属野生動物管理学研究センター(岐阜市)の池田敬特任准教授(野生生物管理学)らの研究グループが、家畜伝染病「豚熱(CSF)」発生後、県内3市で野生イノシシの相対的な個体数が減少したことを初めて把握した。豚熱発生前後のイノシシの動向を広域的に調査したのは全国で初めてという。 (形田怜央菜) 今回の研究結果は三月、獣医学術誌「ジャーナル・オブ・ベテリナリー・メディカル・サイエンス」に掲載された。豚熱は二〇一八年九月に県内の養豚場で、国内では二十六年ぶりに確認された。ウイルスの拡散には感染した野生イノシシが関わっている可能性が高いと考えられる...