歴史・文化 市制施行七十周年期記念 横須賀風物百選 鷹取山と磨崖仏 鷹取の地名の由来については、太田道灌が鷹狩りをしたことによるとか、鷹が多くいてたかをとったことによるとか、いろいろな言い伝えがあります。また、高いところを示す語に「タカットー」の原意があり、これが「タカトリ」となり、鷹取の文字をあてたものと考えられています。 この山の地質は、市内のいたるところで見られる第三期層凝灰岩です。柔らかで加工しやすいため、家屋の基礎やへい、護岸などの建築土木用材として鷹取石の名称で広く愛用されてきました。切り立つ岩の様相は、明治から昭和の初期にかけて、石材を採取したために生じたものです。 この山の容姿が群馬県の妙義山に似ていることから、「湘南妙義」の別称で呼ばれるようになりました。また、岩肌にある無数の小さな穴は、登山練習のために打ち込まれたハーケンの跡です。 磨崖仏の弥勒菩薩(みろくぼさつ)尊像