「作」と「著」の違いって何? ネットで話題…岩波文庫がズバリ回答 「マジか」「これは知らなかった」
ル=グウィン公式ページで発表になった、ご本人がジブリアニメ版をどう思っているのかに関するレポートです。原文はこちら。英語で読める人は原文で読んでください。 英語わかんないと自動翻訳に頼る人も多いけど、自動翻訳ってすごいことになるからねぇ。(^^;;) それならこっちの方がいいかと思って、参考までに鷲の訳を置いときます。 モニタで読むとき見やすいように、原文より段落分けは多くしてあります。 誤訳あったら教えてね。 スタジオジブリ制作、宮崎吾朗監督による、アースシーの映画「ゲド戦記」を観て。 映画のことで問い合わせてくれた日本にいるファンの方々のために、そして映画に関心をお持ちの世界中のファンの方々のために。 前置きとして 自分の作品が映画化される場合、ほとんどの作家は、何も口を挟むことは出来ません。一旦契約にサインしたら、原作者というものは存在しないと同じなのです。「監修」などという肩書きは
アガサ・クリスティーの小説が改訂され、現代の読者にとって不快と思われる表現などが削除された/Hulton Archive/Getty Images 「犯罪小説の女王」ことアガサ・クリスティーの小説が改訂され、人種差別的な言及や、現代の読者にとって不快と思われる表現が削除されたことが分かった。こうした改訂が行われる最新の古典作品になる。 英紙テレグラフによると、出版社のハーパー・コリンズはエルキュール・ポアロやミス・マープルが登場する一部の探偵ミステリーの新たなデジタル版で、一部の文章を編集したり完全に削除したりする対応を取った。 対象となる書籍は1920年から76年(クリスティーの没年)にかけて出版されたもので、語り手の内的独白に変更が加えられているケースもある。例えば、デビュー作「スタイルズ荘の怪事件」でポアロが他の登場人物を「もちろんユダヤ人だ」と形容するくだりは、新版では削除されてい
2008.03.03 大江健三郎v.s.伊集院光1 (11) カテゴリ:その他 日曜の午後、マンションの排水管の点検のため、自宅で過ごす。この時間帯には外に出ていることが多いので、手持ちぶたさんとどうつきあったらいいか、よくわからない。しかたなくラジオのスイッチをひねる。 TBSラジオの伊集院光の番組が流れている。ゲストを迎えてのクイズ・コーナーだ。ゲストが何十年も前に受けた雑誌や新聞のインタビュー記事をもとに、その時の答を覚えているかどうかを試すという、まあ、たわいのないおちゃらけコーナーである。 私はベランダの「ひめうつぎ」や「るりまつり」の枯れ枝をはさみでぱちんぱちんと切りながら、それを聞くともなく聞いている。 コーナーが始まる。女性アナウンサーがゲストを紹介する。「本日のゲストは大江健三郎さんです」。 うん?大江健三郎?「伊集院光の日曜日の秘密基地」のゲストが大江健三郎?はて、面妖
『夏への扉』が実写化するというニュースが話題だ。 この機会に原作を読んでくれ、というSFファンの声が多くて本当に辟易する。 SFはアイデアの新奇性、センス・オブ・ワンダーが重要なのであって、今さらヴェルヌやウェルズを読んだところで、価値はない(ギブスンやディックも同様)。 こういう「オススメSF」の話題になると必ず出てくるのが『夏への扉』だ。 はっきり言えるが『夏への扉』を薦めるやつは見る目がなく、センスに欠けていて、信用できないってことだ。 私もその手合いに騙されて、貴重な時間を無駄にしてしまった。 『夏への扉』は読まなくて結構。今からその理由を端的に3つ述べる。たったの3つだよ。 『夏への扉』は決して猫小説ではない。 『夏への扉』は猫好きなら読んでおくべき、みたいな薦め方もされる。 読んでみて驚いたのだが、これはまったくもって猫小説ではない。 なぜなら猫はストーリーの本筋とまるで関係な
ボクが主宰している「コミュニティ4th」では、毎月「Bookトライブ」という読書会をやっています。 一冊課題図書を決めて、みんなで読んできて感想を言い合う、という会ですね。 そこでここ数年、何を読んできたか、というのはこちらに書きました。 で。 去年の年末、そのトライブによく来ている谷川敦さん(あだ名はタフマン)という30歳男子(当時)が、こんなようなことを相談してきました。 「教養のある大人になりたいなあ、とぼんやりとした憧れを持っているんですが、ほとんど本も読まずに30歳になってしまいました。来年はBookトライブの課題図書だけでなく、もっとたくさん本を読みたいと思うのですが、絶対読むべき本を100冊くらい教えてくれませんか?」 ・・・なるほど。 ちょっと上からになって申し訳ないけど、良い心がけじゃw。 よし、ここはボクだけでなく、驚異の本読みにして「Bookトライブ」の部長である高島
この記事は検証可能な参考文献や出典が全く示されていないか、不十分です。出典を追加して記事の信頼性向上にご協力ください。(このテンプレートの使い方) 出典検索?: "ル・モンド20世紀の100冊" – ニュース · 書籍 · スカラー · CiNii · J-STAGE · NDL · dlib.jp · ジャパンサーチ · TWL(2012年1月) ル・モンド20世紀の100冊(ル・モンド20せいきのひゃくさつ、仏: Les cent livres du siècle)は、1999年にフランスの小売業者フナック及びパリの新聞社ル・モンドが実施した世論調査によるブック・ランキングである。 本屋やジャーナリストの推薦で予め選ばれた200冊を元に、17,000人のフランス人が、「どの本があなたの記憶に残っていますか?」(仏: Quels livres sont restés dans votre
9月11日にショートショートを書く講座に行ってきました。講師はショートショート作家の田丸雅智さんとゲーム作家&ライターの米光一成さん。 この講座は「このワークシートに従ってやっていけば、必ずだれでも超ショートショートを書けるようになる」というスキームを教えてくれるもので、実際短時間で全員が書けるようになっていました。 どういうフローになっているかというと、 1.いろんな名詞を20個くらい探して書く(A群) 2.その中から1つだけ名詞を選んで、そこから連想した言葉を10個書く(B群) 3.A群の単語とB群の単語を組み合わせ、「不思議な言葉」をつくる 4.不思議な言葉から想像を広げる(この言葉ってどういう意味?) 5.想像したことを短い物語にまとめる 6.完成! ショートショートは「発想の飛躍」が必要。ただ、慣れていない我々にはその飛躍した発想をつくるのが難しいので、ワークシートを使って突飛な
なぜだか最近、SF小説お勧めリストがはてなブックマークをにぎわしてます。 読んでいてもたいして良いことはないSF名作私選十作 - 脳髄にアイスピック読んでなくてもヤバくない名作?SF小説10選 - novtan別館読んでおくと良いかも知れない名作SF小説8選 - あざなえるなわのごとし読んでないとヤバイ(?)ってレベルの名作SF小説10選 - デマこいてんじゃねえ! なぜ??とか思っていたら、これがシンクロニシティというやつなのかクルーグマンがノア・スミス氏のブログポストに影響されて、経済学者のためのSF小説をいくつか紹介してました。なのでそれを翻訳、ではなくてそもそものノア・スミス氏の方のポストを訳してみました。 経済学者のためのSF ノア・オピニオン 2013年5月11日 Diane Coyleが「経済学者のための古典作品」と題したブログポストを挙げたところ、ツイッターで誰かが私に「経
2007年のNo.1スゴ本、幻想と現実が絡みつく、悪夢のような小説。 たいていの小説はdriveするように読んでいる。読むスピードやペース、展開の先読みをどこまで自分に許容するか、といったことを意識してハンドリングしている。ところがこれは、本に飲み込まれる感覚。物語に引きずり込まれ、その世界に放り出され、彷徨い歩く。driveされているのは「わたし」だ。 物語のイメージは夜、しかも真黒なやつ。読み始めるとすぐに、手で触れられる闇がねっとりと皮膚にからみついてくる。もちろん昼間のシーンもあるが、読み手は夜の中から覗き見ているような気分。重要な出来事は夜に起きる。歴史は夜作られる。 これは、もうひとつの二十世紀の物語。ヒトラーが死なず、1970年代になってもドイツとアメリカが戦争を続けている二十世紀。わたしたちの知る二十世紀と、もうひとつの二十世紀の間を、物語が振り子のように行き来する。 スト
名探偵の代名詞、シャーロック・ホームズ。 全作品を合計すると60作品(長編4、短編56)にもなります。 文庫本にして9~10冊ですから、全部読み切るのはなかなか大変です。 原作の著作権はすでに切れていますので、英語のテキストは数多くのサイトで公開されていますが、 邦訳はほとんど著作権が残っており、インターネット上で自由に読める邦訳はごく一部に過ぎません。 このサイトでは、既存の著作権に抵触しないように、全ての作品を改めて原作から翻訳し直して公開しています。 初出誌のストランドマガジンに掲載されたシドニー・パジェットのイラストも、ほぼすべて掲載してありますので、パソコンや携帯から、存分に世紀の名探偵シャーロック・ホームズの魅力をお楽しみください。 Tweet
本屋で「週刊金曜日」を立ち読みしていたら、「村上春樹さん、あなたそれでも「作家」ですか?」と題された中村うさぎと小森陽一の大批判記事が出ていたので、思わず買ってしまった。 しかし、この記事、むちゃくちゃ面白い。ぼくは村上春樹のファンだが、村上作品はどういうわけか、誉めてる記事より、批判してる記事のほうが説得力を感じることが多い。 「小説に出て来る女が、「こんな女いねえだろ」みたいなのばっかりで。リアリティのないフシギちゃんみたいなのとか、メルヘン系とか。しかも主人公の僕が冴えない僕なのに彼女たちにモテまくる。意味わかんねえ!みたいな。」(中村うさぎの「ノルウェイの森」評) 以前、上野千鶴子もこういうことを書いていたのを読んだことがある。ある種の女性には、村上春樹の小説に出て来る女性は、男性中心主義を充足させるための、男に都合のいいきわめてリアリティのない女に映るらしい。「ノルウェイの森」は
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