テルアビブ空港乱射事件は今から49年前の1972年5月30日に発生した。3人の日本人がイスラエルの空港で自動小銃を乱射し26人が死亡、73人が負傷した。まさに背筋も凍るようなテロ事件だ。(一部敬称略) 【写真4枚】イスラエルの刑務所で食事をとる岡本公三 *** 来年は事件から50年の節目を迎える。60代以上の読者なら“光陰矢のごとし”の感慨を持つ方も少なくないだろう。 この記事では、乱射事件の犯行グループのうちただ1人だけ生き残り、犯行後、イスラエルの警察に逮捕された岡本公三容疑者(73)の近況を伝える。警察庁が作成した「国際手配中の日本赤軍」というポスターで、岡本容疑者の写真を見た方もいるだろう。 テルアビブ空港乱射事件で、日本の警察は岡本容疑者を殺人容疑などで国際手配を行っている。だが後述するように、岡本容疑者は事件後、イスラエルの警察に逮捕され、終身刑の判決が下った。 日本赤軍は70