大手商社の双日が、ハイテク製品などの部品に必要なレアアース(希土類)について、豪州の鉱山会社と戦略的提携関係を結ぶことで基本合意したことが24日分かった。同日午後発表する。双日は鉱山開発やレアアースの安定供給で協力するほか、鉱山の権益確保を検討。日本の年間需要量の約3割にあたる約8500トンを確保できるといい、レアアースの「脱中国」を進める政府も支援する方針だ。 豪鉱山会社ライナスが豪州西部で開発中の鉱山で、ハイブリッド車などのモーターに使う磁石に必要なネオジムや、液晶テレビのガラスの研磨剤などに使うセリウムなどを2011年後半から生産する。同鉱山は最大で年2万2千トンを生産する能力があるといい、このうち約8500トンを日本向けに確保する。 政府関係者によると、双日が権益を取得するには200億〜300億円の資金が必要とされ、独立行政法人の石油天然ガス・金属鉱物資源機構(JOGMEC)に