「WTCビルの構造性能と崩壊過程の報告」 ・・・・鹿島建設(株)小堀研究室 小鹿紀英 2001年9月11日に起こったニューヨークWTCビルの崩壊は記憶から去る事はない事件ですが、日本建築学会では和田教授を委員長とする特別調査委員会を発足させ、調査・研究を実施しています. その一部として、「なぜ、航空機衝突時にすぐにタワーは崩壊しなかったか」の解明を目的として鹿島建設により航空機衝突時のシミュレーション解析が実施されました。その結果の梗概は小鹿紀英氏により、3月18日東京大学講義室にて紹介されましたが、この貴重な報告を広く、皆様にお伝えすべく、ご寄稿をお願いしました。 はじめに 2001年9月11日に発生した米国同時多発テロによるニューヨークワールドトレードセンターの崩壊は、全世界に衝撃を与えた。特に、我々超高層ビルの設計、建設に従事する者にとってさえ、航空機衝突後、一定時間経過後の建物の全
ニューヨークWTCビル崩壊の解析に驚嘆の声 摩天楼の崩壊──2001年9月11日のアメリカ同時多発テロによるWTC(ワールドトレードセンター)ビルの惨劇は,いまも多くの人々の脳裏に焼きついている。誰もが想像だにしなかった超高層ビルの崩落。その実現象の解明を当社は世界にさきがけて成功させた。事実と一致した精緻な解析の成果に対して,本国アメリカの研究者からも驚きと賞賛の声が上がっている。 解き明かされた崩壊前の“室内” WTCビルは,航空機の衝突直後にはなぜ崩壊しなかったのか? 2棟の崩落は想定外の惨事であったが,多くの人々の避難時間を確保したことも事実である。その解析は,今後の超高層ビルの“予期せぬ事態”に対する設計を考えるうえで非常に有意義だ。 日本建築学会では特別調査委員会(委員長:和田章東京工業大学教授)を2001年12月に発足させた。当社の今回の解析は,同学会からの委託として,和田委
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