2007年から毎年行っている世界報道写真展も6年目ですが、今年はいつもの年とは違う感覚を持っていました。行きたいような行きたくないような行かなくてはいけないような、現地について入場してからも目の前の写真に圧倒されているような集中できていないような。 それは、最後にどんな展示がされているかが、わかってしまっていたからです。 僕は、涙をとどめることが出来ませんでした。 周りに人、いっぱいいたんですけどね。最終日だったし、日曜日だったし。 なんかね、葛藤みたいなものはあるんです。「日本で起きたことだから」という理由でそれだけを特別に感じるのはダメなのではないか、世界で何が起きているのかにもっと目を向けていかないとダメなのではないか。それはその通りだし、被災地の深刻さは写真に捉えられているような印象的な絵ではなく、もっとねっとりと深刻なものでこの程度で解った気になってはいけないのではないか、とも思