ブルース・リーについて語る、評論家の四方田犬彦さん=東京都台東区の上野公園で2023年5月24日、手塚耕一郎撮影 伝説のアクションスター、ブルース・リー(中国名・李小龍)の急逝から今年で50年を迎える。人種差別の激しい時代の米国を生きたカリスマは、俳優、そして武術家として数多くの名言を残している。アジア文化に詳しく、ブルース・リーに関する著書もある評論家の四方田犬彦さん(70)が三つの至言を選び、その意味を説く。 <お母さん、ぼくは東洋人だから、映画のなかでは白人を全員やっつけなければならないのです>