囲碁の一力遼本因坊(26)=棋聖、天元=が15日の河北新報社(仙台市)の株主総会で同社取締役に選任された。一力本因坊は同社の一力雅彦社長(63)の長男。プロ棋士活動のかたわら、会社経営にも携わる「二刀流」棋士となる。 一力本因坊は同市出身で、2010年プロ入り。20年に7大タイトルで初となる碁聖を獲得後、同年に天元を獲得して2冠に。22年に棋聖を獲得し、その後3連覇を達成。23年の第78期本因坊決定戦七番勝負で、11連覇中だった井山裕太王座(34)を4勝3敗で破り、本因坊位を初獲得した。現在、本因坊と棋聖、天元の3冠を保持し、日本囲碁界を代表する棋士の一人だ。また、一力本因坊は早稲田大を卒業後、20年に同社記者となり、プロ棋士と兼務していた。一力本因坊は「引き続き棋士としての活動をしながら、囲碁で培った経験を生かし、社の発展に貢献したい」とコメントを出した。 河北新報社は1897年創刊のブ