「ホテル・レストランにおける不正事例」、「ホテルのコンプライアンス講座」に続く内部統制シリーズの3つ目として、「ホテル・レストランのJSOX対応」について情報発信していきたいと思います。第1回としては、先ず手始めに内部統制の基本的な枠組みを理解し、次回以降、個別の項目について考察していきます。 内部統制のフレームワークを考える上で、先ず最初に取り上げられるのが、2007年(平成19年)2月15日に企業会計審議会から公表された「財務報告に係る内部統制の評価及び監査の基準」でしょう。現在、日本で進められている内部統制対応は、この枠組み(4つの目的と6つの基本的要素)に基づいています。 内部統制の4つの目的 (1) 資産の保全 資産の保全とは、資産の取得、使用及び処分が正当な手続及び承認の下に行われるよう、資産の保全を図ること。 (2)財務報告の信頼性 財務報告の信頼性とは、財務諸表及び財務諸表
野々上 仁 After J-SOX研究会 運営委員 サン・マイクロシステムズ 産業第二営業本部長 経済のグローバル化の進展に伴って競争が厳しくなるなか、企業にとってはM&A(合併と吸収)や、グループ(企業集団)としての企業価値向上が至上命題となっている。それに伴い「IT環境」も、個社の業務効率化に焦点を当てた旧来の仕組みから、グループとして経営戦略を実現するための仕組みへと、変貌が求められている。日本版SOX法(J-SOX)対応の結果、明らかになったプロセスやシステムの現状は、企業価値経営に向けたIT再生の貴重な手がかりと言える。 J-SOX対応で見えてくる新たな課題 J-SOX対応1年目の準備を進めるなか、自社の業務を支えるIT環境を見直す必要性に気づかれた読者も多いのではないだろうか。 J-SOX対応に取り組んだ企業の経験が示す通り、多くの場合はシステムが複雑化していたり分断されていた
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