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ブックマーク / usausa1975.hatenadiary.org (13)

  • アスパルテームで虫は殺せない-甘味料の「噂」を調べてみた - うさうさメモ

    「アスパルテームは殺虫剤で化学兵器」 少し前にFB上でシェアされていたらしい噂です。Twitterで教えていただきました。 アスパルテームは殺虫剤で化学兵器です(魚拓) 上記がシェアされていた記事ですが、同様の内容の記事はネット上にたくさん存在しますのでこれがオリジナルではないでしょう。あくまで一例として参照願います。 人工甘味料、特にアスパルテームについては様々な噂があり*1、また人体に対する影響については膨大な研究がなされていてちょっと調べきれないので、この記事ではアスパルテームの殺虫効果に絞って調査してみました。 なお、アスパルテームについての基礎知識としては以下のサイトが参考になると思います。「買ってはいけない」で紹介されたフェニルアラニン有毒説についての解説もあります(フェニルアラニンは、先天性のフェニルアラニン代謝障害である「フェニルケトン尿症」の患者では、成人までは摂取量を制

    アスパルテームで虫は殺せない-甘味料の「噂」を調べてみた - うさうさメモ
  • シャンプー・羊水・経皮毒 - うさうさメモ

    妊娠・出産をめぐる根強い俗説の一つに、「ケミカルシャンプーを使用していた人の羊水からシャンプーの匂いがする」というのがあります。先日、ある有名人のツイートをきっかけに、またこの話題がネット上を駆け巡っていました。この話は前から気になっていたものの、改めて取り上げたことがなかったので、この機会に調べてみることにしました。 さすがに、「羊水がシャンプーの匂いがするか調べた」という論文はないと思いますので、Twitterで皆さんの経験談を募集してたところ、たくさんのお返事を頂きました。ご協力下さったみなさんありがとうございました。 「羊水からシャンプーの匂いがする」…なんてことはありません, Togetter 出産経験者(立会経験を含む)方々のお話では、「シャンプーの匂いだった」という方はいらっしゃいませんでした。多かったのは「生臭い」というお答えで、他には「覚えていない」「それどころじゃなかっ

    シャンプー・羊水・経皮毒 - うさうさメモ
  • WHOは2015年4月現在も、抗がん剤を「禁止」していない - うさうさメモ

    下記のような噂を教えて頂きました。 WHOが、2014年5月の理事会で「抗ガン剤を用いるガン化学療法は、極めて危険性が高く、加盟国政府に全面禁止を勧告する」と決議した。 大量の抗ガン剤の在庫を抱える日厚生省*1は、WHOの抗ガン剤禁止ニュースの配信を差し止めた。 ブログ→FB→Twitterなどの間で流通しているようです(上記のフレーズで検索すると出てきます)。出どころは、船瀬俊介氏の「新医学宣言「いのちのガイドブック」」という著書だと、ブログの一つにありました。*2。この話について、検証してみました。 注:以下、翻訳はすべてうさじまによります。医療・医学の専門家ではないので、訳は参考程度にごらんください。 で、まずWHOのHealth Topicで「Cancer」を検索してみると、トップページの解説がこうです。 がんは、細胞の制御されない増殖と拡散です。がんは、からだじゅうのほとんどす

    WHOは2015年4月現在も、抗がん剤を「禁止」していない - うさうさメモ
  • WHOはインフルエンザワクチン接種を推奨している - うさうさメモ

    2015.3.16追記 インフルエンザワクチン懐疑記事の訂正版と反論記事 続報を書きました。 2015.1.26追記 元記事は現在「1月23日に掲載致しました件記事につきまして、現在追加取材中につき一時的に非公開にしております」と記載され公開停止されています。しかしながら、いったん拡散された誤情報は転載等によりネット上でなんどもよみがえり、利用されることがあります。この記事はそのようなときのためにとりあえずは消しません。Business Journal により適切な訂正がなされることを願います。 インフルエンザの流行がピークを迎えています。そんな中、下記のような記事が公開されました。 WHO、インフルエンザはワクチンで予防不可と結論 病院は巨額利益、接種しても感染多数, Business Journal, 2015.01.23(魚拓) この記事には「世界保健機関(WHO)のホームページを

    WHOはインフルエンザワクチン接種を推奨している - うさうさメモ
  • 「manufactroversy=でっち上げられた論争(エア論争)」 - うさうさメモ

    ブログでは医療・医学に関するデマを取り扱っています。以下のようなものです。 「受動喫煙は悪」はでっちあげ? 「子宮頸がんワクチンで不妊」はやっぱりデマ 「風疹ワクチンを打つ必要がない理由」の誤解 「HPVワクチン(子宮頸がんワクチン)の嘘」の検証をわかりやすく これらの記事で取り上げている話題は、専門家の間で論争になるようなことではありません。むしろ、「は?なにそれww」と一笑に付されるようなものでしょう*1。しかし、ネット上やテレビ、雑誌などのメディアで、あたかも「賛否両論」であるかのように取り上げられることがあります。それによって、専門家から見れば突拍子もないような「幻の争点」が、社会的(時には政治的)に力を持つことになります。 英語には、こういった現象を表す言葉があります。 「Manufactured controversy 」 省略して、「Manufactroversy」 "Ma

    「manufactroversy=でっち上げられた論争(エア論争)」 - うさうさメモ
  • 予防接種した子どもよりしていない子どもの方が健康? - うさうさメモ

    「ワクチンが子どもの健康を害している」「予防接種をしていない子どもの方が健康」という記事を数年前から見かけます。その根拠の一つとして、「KiGGSという調査」と「VaccineInjury. Infoの調査」の数値を比較しているものがあります。前者からワクチン接種者、後者からワクチン非接種者の健康に関するデータを引用し、比較するのです。以下がその例です(魚拓)。 予防注射を受けた子供と、ワクチン接種をしていない子供罹患率の比較(魚拓) ワクチンが子どもの健康を害している(魚拓) これらはたぶん同じ記事を元ネタにしたものと思われます。で、その元ネタはこちらのようです。 Big Study: Vaccinated Kids 2-5 More Diseases Than Unvaccinated, health freedom aliance(魚拓) (タイトル訳)大規模調査:予防接種を受けた子

    予防接種した子どもよりしていない子どもの方が健康? - うさうさメモ
  • 「ダメな科学」を見分けるための大まかな指針」のポスター - うさうさメモ

    2016.2.22 田口たつみさんとのコラボによる解説記事のリンクです。 「ダメな科学」を見分けるための大まかな指針」のポスター解説(1)扇情的な見出し・結果の曲解 「ダメな科学」を見分けるための大まかな指針」のポスター解説(2)「利益相反」 「ダメな科学」を見分けるための大まかな指針」のポスター解説(3)「相関関係と因果関係の混同」 「ダメな科学」を見分けるための大まかな指針」のポスター解説(4)推測表現 (おまけ:「科学的風だけど実は科学的証拠ではないもの」の例) 「ダメな科学」を見分けるための大まかな指針」のポスター解説(5)小さすぎるサンプルサイズ/代表的でないサンプル 「ダメな科学」を見分けるための大まかな指針」のポスター解説(6)対照群がない/盲検試験が行われていない 2014.6.26改定 ファイル名が「.JAPなのはヤバイ」というご指摘を受け、「.JP」に直しました。 元サ

    「ダメな科学」を見分けるための大まかな指針」のポスター - うさうさメモ
  • 「ダメな科学」を見分けるためのおおまかな指針-訳文できました - うさうさメモ

    「ニセ科学を見抜くための大まかな指針(A Rough Guide to Spotting Bad Science)」の日語版を作ります。ご協力お願いします! に予想以上のご意見、アドバイスをいただき、訳文を作成しました!皆様、ありがとうございました! 「ダメな科学」を見分けるためのおおまかな指針 1.扇情的な見出し 記事の見出しは往々にして、読者に「クリックしたい」「読みたい」と思わせるように作られています。研究結果が単純化されすぎているのはまだマシな方で、ひどい場合には、内容が誇張されていたり、歪められていたりします。 2.結果の曲解 意図的かどうかはともかく、ニュース記事では、「よくできた話」にするために、研究結果をねじ曲げたり、曲解したりしていることがあります。記事を鵜呑みにせず、できれば、研究内容の原典を読んでみましょう。 3. 利益相反 多くの企業が、研究や論文発表のために科学

    「ダメな科学」を見分けるためのおおまかな指針-訳文できました - うさうさメモ
  • 「ニセ科学を見抜くための大まかな指針(A Rough Guide to Spotting Bad Science)」の日本語版を作ります。ご協力お願いします! - うさうさメモ

    2014. 5. 7追記 改訂版を出しました。こちらへのコメントは締切ります。またこちらの訳文を引用する等はお控え願います(改訂版のほうでよろしくお願いします)。 A Rough Guide to Spotting Bad Science, Compound Interest Compound Interestは英国の大学院生(化学)と教員によるサイトで、日常的に見かける化学物質や化学反応の解説や、授業などで使える画像を提供されているところです。上記の、「ニセ科学を見抜くための大まかな指針(A Rough Guide to Spotting Bad Science)」という記事では、ニセ科学を見抜くための12のポイントをポスターにしたものがPDFなどで配布しています。 このポスターについて、先日国内の某サイトで紹介されていたのですが、自分自身でも訳をつけてみようと思いました。そこで、コメン

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  • 宋美玄 「女のカラダ、悩みの9割は眉唾」 - うさうさメモ

    女のカラダ、悩みの9割は眉唾 (講談社+α新書) 作者: 宋美玄出版社/メーカー: 講談社発売日: 2014/02/21メディア: 新書この商品を含むブログ (9件) を見るヨミドクターのブログ「宋美玄のママライフ実況中継」や、Twitter @mihyonsong でも積極的に情報発信されてる、産婦人科医の宋美玄先生のです。宋先生は、「女医が教える当に気持のいいセックス」というも書かれていて、こちらでご存知の方も多いかもしれません。 帯には、「セックスできれいになる?そんなアホな! 女性誌にケンカ売ります!」の文字。雑誌をよく読む(よく読まなくても、美容院などで女性誌を読んだことがある)女性の皆さんなら、「ほんまかいなw」な情報が結構載っていることはご存知だと思います。書は、そのような眉唾情報を産婦人科医がバッサリ斬る!という内容なのです。 取り上げているのは、帯の「セックスでき

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  • 酵素、酵母、発酵。どうちがうの? - うさうさメモ

    今日から3回シリーズで酵素について書きます。 個人的には生物分野において、知識のある人とない人の間での認識のズレが最も大きい概念の一つが「酵素」、ではないか、と感じています。「酵素」は、生命活動の根幹を担うような重要な存在です。しかし、正確な概念があまり知られずに、「なんか体にいいらしい」とか、「よくわからない健康品」として広く認識されているように思います。というのも、「酵素」については、義務教育では消化酵素の種類と簡単な働き程度しか習わないようなのです。高校生物ではそこそこ詳しく習うようですが、やってない人・忘れている人も多いと思います。そこで、今回は、まず「酵素と酵母と発酵ってどう違うの?」というところにポイントをおいて、酵素についてざっくりまとめてみました。生物に詳しい人には常識的な内容ですので、このエントリはとばしてくださってもかまわないです。 酵素とは? 「一言で言えば、触媒と

    酵素、酵母、発酵。どうちがうの? - うさうさメモ
  • 小学生に配られた「がんのおはなし」について郡山市保健所に問い合わせてみた - うさうさメモ

    郡山市「将来は2人に1人はガンになる」チラシに批判殺到, 秒刊サンデー, 2013年11月08日23:40 福島県郡山市が配布している「最大の国民病がんのおはなし」というチラシに批判が集まっている。このチラシは小学生に配られたものだが、クラスの2人に1人はガンになるという警鐘を鳴らしたチラシである。いったいどのような意図でくばられたものかは定かではないが、案の定「原発事故」の影響ではなく「国民病」のためにガンになるという事を植え付けさせようとしていると批判されている。 (略) 投稿者はこのチラシに関して「狂っている」「小学生に渡すのはおかしい」と批判している。確かにこのチラシを渡された小学生は「だからどうしろというのか」と迷ってしまいそうだ。ガンになる可能性があるから防ぐ手立てをとるのか、それとも「ガンになる」という知識だけをすりこませればよいのか。 郡山市の根的な意図が全く持って不明な

    小学生に配られた「がんのおはなし」について郡山市保健所に問い合わせてみた - うさうさメモ
  • 「ドアの向こうのカルト」佐藤典雅 著 - うさうさメモ

    ドアの向こうのカルト ---9歳から35歳まで過ごしたエホバの証人の記録 作者: 佐藤典雅出版社/メーカー: 河出書房新社発売日: 2013/01/18メディア: 単行(ソフトカバー)購入: 1人 クリック: 23回この商品を含むブログ (14件) を見る著者の佐藤氏は、米国駐在の銀行員のお父さんを持ち、9歳から大人になるまで、ほとんど米国で生活されていた方です。このには、その中でお母さんが米国のエホバの証人の勧誘を受けて信者となり、家族全員がバプテスマと呼ばれる洗礼を受け、後に佐藤氏の「脱洗脳」をきっかけに妹さん以外が脱会するまでの経験が書かれています。「エホバの証人」というと、冊子を配って勧誘している宗教団体というイメージしかありませんでしたが、このを読んでその独自の考え方、ライフスタイルを知しました。それは以下のようなものです。 「エホバの証人」は聖書研究会で、新規会員を勧誘す

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