(写真①)写真右下の二人の人物を見ると、陥落穴がいかに巨大化かが分かる (北海道新聞より) クリックで拡大 地球温暖化に伴い、北極海の氷が減少するなど世界的な環境の異変はますます激しさを増してきている。北半球の「寒極」とも呼ばれるロシア極東のサハ共和国北部では、永久凍土の壁が崩壊し、 高さ約90メートルに達する巨大な陥没穴(クレーター)が出現している。帯広のスタッフが送ってくれた8月2日付けの北海道新聞には、日本の報道機関として初めとなる現地取材の様子が掲載されていた。 陥没地は、北極海に面した西シベリアのサハ共和国の首都ヤクーツクから北へ約660キロ、北緯67度の北極圏に位置し、1885年1月に氷点下67・8度を観測 した北半球でもっとも寒い「寒極」の地である。北極海に注ぐヤナ川の支流・バタガイ川が流れ、周囲はツンドラ地帯とカラマツ林が広がる地元以外ではほとんど 名の知られていない地方