2018年7月、ロンドン。オンラインでの売春プラットフォームを非合法化案への抗議活動に参加するセックスワーカーやアクティビストたち。Photo: Wiktor Szymanowicz / Barcroft Media via Getty Images 2021年4月、新型コロナウイルス対策の救済措置として国から支払われる事業者向けの給付金の対象から性風俗業者を外したことをめぐって、国などに対し関西の性風俗業者が原告となって訴えた裁判の口頭弁論が東京地方裁判所で開かれました。「法の下の平等を保障した憲法に反する。社会の一員として認めてほしい」という性風俗業者に対して、国側は「性風俗業は本質的に不健全。国民の理解が得られない」と反論。裁判の行方が注目されています。 そしてその第1回公判から2カ月も経たない6月1日、立川市のシティホテルで19歳の少年が、派遣型風俗店に勤務していた30代の女性と女
「男性に好かれようとする女」のことを目の敵に男性を言い負かすことに慣れてくると、次第に怒りの対象は「男ウケ」を気にする女性にまで及ぶように。「結婚したら専業主婦になって、旦那さんの帰りを待ちたい」という女性がいると、「男に消費される人生でいいのか!」と説教してしまうのです。 「女性は結婚したら専業主婦になるべき」という思想が差別的なのであって、女性が「専業主婦になりたい」と思うことは自由です。それでも私は「たくさんの女性が男社会で市民権を得るために頑張っているのに、『専業主婦になって旦那に尽くしたい』なんて馬鹿げている!」と本気で怒っていました。 怒りの沸点はどんどん低くなっていき、「守ってあげたいと思われるメイク」とか「彼ウケする服装」といったファッション誌の文言にすらキレるように。男性に選ばれるとか、守ってもらうとか、そういう価値観が全く受け入れられなくなっていたのです。だって「男なん
言ってもいない主張が、私の論文要約としてSNSで拡散され続けている「大変。ネットにかなりの誤読がネットに投稿されてる。何とかした方がいいよ」と研究仲間から連絡があったのは、ニューヨークから帰宅する朝のことだった。まさに、上の写真にあるトイレ――All Genderと、旧態依然としたGenderの2分法に分かれたトイレの2つが併存するというカフェで、エッグベネディクトを食べていたときだ(双方をAll Genderにすればよいのに、All Genderの札をあとから貼りなおしたようなやっつけ感がある)。 前日には『現代思想』の「『女』の境界線を引き直すー『ターフ』をめぐる対立を超えて」が発表され、「説得的でとても良い文章だった」と数人の研究者から感想をいただいていた。 タイトルは編集者と相談し、「『ターフ』をめぐる対立を超えて」というサブタイトルは提案していただいたものをいただくことにした。メ
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