杉の子供は完璧に杉、ということが理解できないのは、多分、小さな芽では誰かの足に踏まれてしまう弱さがある、ということを心配しているのでしょう。 「杉の子供も完璧に杉」──要は子供を信じればいいのです! 「杉の子供も完璧に杉」──要は子供を信じればいいのです! 長男は、中学の後半の頃から精神的な葛藤を迎え、学校に行かなくなりました。 本人は本人で、「学校に行かなければならない」と理解しているのですが、「与えられた環境を楽しまなければならないのは分かっている。でも、どうやっても自分は楽しめない」 というのです。 物心がつけば、いろんな壁にぶち当たって悩むのは、ごく自然なことです。 それは、体が大きくなって、それまで来ていた洋服がきついと感じるのと同じようなもの。 子供自身が解決できると信じていたから、私は敢えて何も言いませんでした。 しばらくは、毎朝、仕事に出かける時に、私の彼の間で、こんな会話