昨日の続き。 ・石井敦 編著『簡約日本図書館先賢事典(未定稿)』(3) もちろん、石井氏は不完全であることを謙退しつつも、4頁23~25行め「‥‥,/今回のチャンスに,少しでも多くの研究者に役立てば,/と,全くの未定稿のままだけれど,お贈りすることに/した。」とて意義あるものとの自信を覗かせてもいる。 とにかく、前回ざっと眺めた「まえがき」の記述から、「簡約」を冠しているのは本当に簡約に造っているからで、そして未定稿と断った上で敢えて刊行した理由についても、ほぼ諒解出来たように思っていたのだが、「あとがき」を見ると何とも意外なことが書いてある。147頁17~20行め、 記述はまず自筆の履歴書を中心にした。そのほか,/各種人名録,名鑑,職員録,諸雑誌の追悼・死亡記事/などである。今回は典拠を明記しなかったが,完稿/(後述)では是非実現させたい。【147】 と「完稿」が持ち出される。続く148