はじめに 戦前の日本では内務省によって図書などの検閲が行われていた。今回、私が古本市や日本の古本屋で購入した内務省印本=内務省に納本された書籍について、参考程度に書き置いておく。また少ししたらきちんと調べます。 なお、内務省印本に関する参考文献を簡単に以下にあげておく。 ・小林昌樹「国立国会図書館にない本 内務省納本雑誌との出会い」『国立国会図書館月報』673、2017.5 dl.ndl.go.jp ・「内務省委託本」調査レポート、千代田区立図書館 www.library.chiyoda.tokyo.jp 架蔵内務省印本の紹介 初めて手に入れた内務省印本は、下の写真のものだ。 ・黒本植『続花守集』(稼堂先生著書刊行会、昭和11年7月20日) 黒本植は漢学者で黒本稼堂ともいう。五校の教授などを勤め、夏目漱石と交流があったそうだ。稼堂はこの年の11月15日に79歳で亡くなったそうだ。 黒本稼堂