北海道・根室半島の「チャシ跡群」に注目が集まっている。「チャシ」は、アイヌ民族が戦う時の砦(とりで)や見張り、祭祀(さいし)などで使ったとされる場所のこと。「日本100名城」に選ばれたのをきっかけに、訪れる歴史ファンらが次第に増え、市民有志でイメージキャラクターも考案された。地元・根室市は沸いている。 22日、本土最東端の納沙布(のさっぷ)岬に近い「ヲンネモトチャシ跡」。兵庫県宝塚市の会社員津田昌明さん(38)と涼子さん(31)夫妻が訪れていた。海の向こうは北方領土の国後島だ。 昌明さんは「100名城の30番目に訪れた。戦国時代の城もいいが、アイヌの歴史が感じられる、この雰囲気もいい。来てよかった」。涼子さんは旅先のスタンプ集めが趣味で、夫と一緒に回っているという。 チャシはアイヌ語で「さく囲い… こちらは有料会員限定記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。 こちらは有料会員限