栽培アシスタントが列ごとに大麻を検査する。イタリアにて。Photo by Alessandro Bianchi/Reuters タイ王国が、アジアで初めて医療用マリファナ合法化に踏み切った。推進派は、嗜好品としての合法化も遠くはない、と主張する。 世界有数の厳格な薬物取締法が施行されている同国にとって、画期的な決断になるだろう。タイの刑務所収容人数は東南アジアで最多、世界でも6位。そのなかでもっとも多いのが、軽微な薬物犯罪により検挙された人びとだ。わずか15年前、タイではドゥテルテ・スタイルの〈薬物戦争〉が推し進められた結果、大麻の売人数名を含む、薬物の売人数百名が死亡した。しかし、合法化推進派グループ〈Highland Network〉の最高マーケティング責任者、キティ・チョパカ(Kitty Chopaka)をはじめとする専門家は、タイにおけるマリファナの歴史について証言する。 「マリフ