金沢蓄音器館にはミュージアムグッズを販売するコーナーがある。蓄音器やレコードに関するみやげやグッズを売っている。 今では手に入りにくくなった鉄針、レコードシャワーなどの用品、ポスター、蓄音器館のロゴマークの入った文具、ビクターのニッパー犬、金沢に関するCD、DVDなど様々だ。比較的手ごろな価格のものがよく売れている。 そんな中、金沢と言えばお菓子が全国的にも有名なので、グッズの一つにならないものかと思った。 調べてみると、なんと大正時代の終わりごろに 「もの言う 食べられるレコードせんべい」 が出ていた。 上方落語家である初代の桂春団治の考案により、実用新案をとって大阪にあった日東レコードが発売したという。8枚入り1缶1円50銭、10枚入り1缶1円95銭で、専用の竹針2本がついていた。 草加煎餅のような分厚くデコボコしたものでなく、有馬温泉の炭酸煎餅のような表面がすべすべしたものだったのだ