上海の食品加工会社が品質保持期限切れの肉製品を出荷するなど、中国では食の安全を巡る問題が頻発しており、富裕層を中心に需要が見込めると判断した。 三菱樹脂は、中国・江蘇省の農業協同組合と合弁会社を5月に設立した。現地の農業生産法人などに工場の設備を販売し、生産の指導も行う。2017年までに中国全土で50工場の受注を目指す。 三菱樹脂は、ビニールハウスに使う高機能フィルムなどを生産している。11年に同省無錫市で実験的に工場を建設し、育てた無農薬野菜を販売したところ、通常の4~5倍の価格で売れたため、本格参入を決めた。