千葉県立青葉の森公園(千葉市)にある彫刻の腐食が進み、一部が約5メートルの高さから落下したのに作者と連絡が取れず、県が修復か撤去の対応も取れないまま、1年以上経過していたことがわかった。 最近になり、作者が東京都内で個展を開くことがわかり、県の担当者が面会。作者の意向も踏まえ、対応について検討を始めることになった。 破損したのは、同公園の彫刻の広場にある「ねじられたダイヤモンド構造」(高さ5メートル40)。彫刻家の後藤良二氏の作品で、人の形をした数十体の彫刻がダイヤモンド分子構造の形でつながっている。1990年に設置された。 同じくダイヤモンド分子の形につなぎあわせた後藤氏の作品は、彫刻の森美術館(神奈川県箱根町)や美ヶ原高原美術館(長野県上田市)にもある。 県千葉土木事務所によると、落下したのは作品を構成する強化プラスチックなどでできた人体彫刻。2013年11月、最も高い箇所付近から一つ