●1993年9月、ワシントンで「パレスチナ暫定自治協定」が調印されるとともに、PLOのアラファト議長とイスラエルのラビン首相が握手し、世界中が「歴史的な和解」として歓迎した。 左から、イスラエルのラビン首相、アメリカのクリントン大統領、 PLOのアラファト議長(1993年9月/ワシントン) イスラエルとPLOの間で「パレスチナ暫定自治協定(オスロ合意)」が 調印され、PLOはイスラエルが国家として平和と安全の内に存在 する権利を認め、イスラエルはPLOをパレスチナ人の代表として 認めた。ラビン首相とアラファト議長は固く握手をかわし、 世界中が「歴史的な和解」として歓迎した。 ●しかし、ユダヤ人側にもパレスチナ人側にもこの和解を歓迎しない勢力がいた。 「妥協はするな! アラブ人に死を! アメリカの援助はいらない! ラビンは裏切り者!」 1993年秋、連日のようにエルサレムで和平反対のデモが起