中国で、仏教の教えに従ったある行為が、問題になっている。 6月12日、山東省青島市の町中で、数千羽のスズメが大量死しているのが発見された。中国各地で大気汚染が深刻化する中、野生生物がその被害を被っている……と思いきや、実は大量死したこれらのスズメは、捕らわれた生き物を自然に返すことで功徳を積むという、仏教の「放生(ほうじょう)」によって野に放たれたものなのだ。 それまで飼いならされていたスズメたちは、自らエサを取ることも、遠くまで飛ぶこともできなかったのだ。また、路上を走る車に轢かれて死んだスズメもいたという。