自然科学研究機構基礎生物学研究所と名古屋大学などは、メダカの色覚が季節によって変化することを突き止めた。繁殖期の夏は冬よりも色をはっきりと感じるという。色覚が季節によって変わることは人でも報告されており、多くの生物に共通する可能性がある。基礎生物学研の吉村崇客員教授らのチームは、水温や照明の点灯時間を変え、夏と冬を再現した水槽でメダカの動きを観察した。夏の水槽は1日のうち14時間、光を照らし、
本物のメダカ(写真手前)と精巧な3次元コンピューターグラフィックスのメダカ。群れる相手の形や色、動きを総合的に判断していることが分かった(基礎生物学研究所提供) メダカが群れをつくる仲間を判断する際、相手の形や色だけでなく、尾びれの動きや泳ぐ様子を総合的に観察していることが分かった。基礎生物学研究所(愛知県岡崎市)と九州大の研究チームが24日までに、米科学誌プロスワンに発表した。 3次元のCG(コンピューターグラフィックス)でメダカの姿や動きを精巧に再現し、本物のメダカに見せる実験を行った。体の形や色、尾びれの動き、泳いで移動する様子をそれぞれ変えて反応を解析した結果、特定の要素が重要なのではなく、総合的に判断して群れる相手を選んでいることが分かった。 今回の実験では、あらかじめ撮影した本物のメダカの映像に基づき3次元CGを作製した。リアルタイムで3次元CGの動きを操作したり、ディスプレー
慶應義塾大学(慶応大)は7月4日、金魚は音楽を区別する能力を持っているが、音楽のジャンルなどに対する好き嫌いはないことを実験により確認したと発表した。 同成果は同大の渡辺茂名誉教授と篠塚一貴 博士(現 南フロリダ大学研究員)らによるもの。詳細は「Behavioural Processes」オンライン版に掲載された。 今回の実験は2種類の装置を使って行われた。1つ目は水槽に入れた赤いビーズのついた紐が垂れている水中スピーカーで、紐を引けば上から自動的にキンギョ用の餌ペレットが落ちてくる仕組みとなっている。もう1つは、水槽の両端にスピーカーがあり、上からビデオカメラで魚の動きを追跡することができるようになっているもの。カメラはトラッキング・システムにつながっており、魚の位置を調べることができ、魚が両端から30cm以内に近づいた場合、そちら側のスピーカーから自動的に音楽を流す仕組みとなっている。
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