すべてが許され、なんでも見られるようになった現代においても、いまだショッキングでありつづける映画がある。 柳下毅一郎(映画評論家) クルト・クレン 『Action Films』 1964-1967年、16mm→デジタル ‘60年代で最も過激なアートムーブメント“ウィーン・アクショニズム”。その代表格であるオットー・ミュールとギュンター・ブルスの戦慄的パフォーマンスの数々を実験映画作家クルト・クレンが記録した貴重な短編集。曝され、汚され、陵辱される肉体。嘔吐、自傷行為…。タブーに踏み込む身体表現が、クレンのミニマルで高速なカッティングにより、詩的な美しさに昇華される。松本俊夫『映画の変革』で紹介された『20.September』やミュールのパフォーマンス記録の参考上映付き。アートファン垂涎のプログラム! ウィーン・アクショニズム 1960年代、オーストリアのウィーンで展開された過激な芸術運動