日鮮同祖論(にっせんどうそろん)は、「日本人と朝鮮人の祖先は同じである」とする論。日朝同祖論(にっちょうどうそろん)、日韓同祖論(にっかんどうそろん)ともいう。 概要[編集] 「日朝両民族はその祖先を同じくし、兄弟あるいは本家と分家に擬せられる間柄であり、本来一体となるべきである」という主張。「日本の韓国併合、朝鮮統治は歴史的に合法なものである」と説明するために喧伝された。 今日は渡来人概念と結びついて駅として主張されることもある。 沿革[編集] 近代以前[編集] 日鮮同祖論の枠組みが形成されたのは古く、少なくとも江戸時代中期の国学にまで遡ることができる思想である[1]。 平田篤胤らの国学者は神国主義を背景に『古事記』や『日本書紀』を研究して、「古来密接であった日朝関係において日本は支配的な立場にあった」と主張した[1]。日鮮同祖論の骨格を作りあげ、「半島の支配者はもともと日本人である」と