劇作家、歌人などとして活躍した寺山修司さん(1935~83年)の未発表の詩に曲を付けて披露するコンサートが15日、東京都港区のスパイラルホールで開かれた。 関係者によると、未発表詩は寺山さんが中学、高校時代にノートにまとめた詩集に収められていた。寺山さんの秘書だった田中未知さんが保管していた資料に含まれており、昨年、早稲田大演劇博物館に寄託された。 コンサートでは、少女との別れの風景をつづった「あのとき」や「春のふるさと」をバンド「頭脳警察」のPANTAさんが歌った。曲を付けた田中さんは「寺山の言葉は今の時代にも通じる。時代が変わっても残るものだと思います」と話した。山崎ハコさん、カルメン・マキさんらも出演した。こうした寺山さんの未発表の詩を収めた詩集「秋たちぬ」は岩波書店から13日に刊行された。