自然科学研究機構基礎生物学研究所と名古屋大学などは、メダカの色覚が季節によって変化することを突き止めた。繁殖期の夏は冬よりも色をはっきりと感じるという。色覚が季節によって変わることは人でも報告されており、多くの生物に共通する可能性がある。基礎生物学研の吉村崇客員教授らのチームは、水温や照明の点灯時間を変え、夏と冬を再現した水槽でメダカの動きを観察した。夏の水槽は1日のうち14時間、光を照らし、
本物のメダカ(写真手前)と精巧な3次元コンピューターグラフィックスのメダカ。群れる相手の形や色、動きを総合的に判断していることが分かった(基礎生物学研究所提供) メダカが群れをつくる仲間を判断する際、相手の形や色だけでなく、尾びれの動きや泳ぐ様子を総合的に観察していることが分かった。基礎生物学研究所(愛知県岡崎市)と九州大の研究チームが24日までに、米科学誌プロスワンに発表した。 3次元のCG(コンピューターグラフィックス)でメダカの姿や動きを精巧に再現し、本物のメダカに見せる実験を行った。体の形や色、尾びれの動き、泳いで移動する様子をそれぞれ変えて反応を解析した結果、特定の要素が重要なのではなく、総合的に判断して群れる相手を選んでいることが分かった。 今回の実験では、あらかじめ撮影した本物のメダカの映像に基づき3次元CGを作製した。リアルタイムで3次元CGの動きを操作したり、ディスプレー
意中のメスの目移りを防ぐため、メダカのオスはライバルがメスから見えないように妨害する――。こんな研究成果を、愛知県岡崎市の基礎生物学研究所などが発表した。欧州の動物学専門誌(電子版)に掲載された。 研究所の横井佐織博士(28)らによると、ほかのオスを邪魔する行動は「配偶者防衛」といい、昆虫から霊長類まで広くみられるという。ただ、多くの動物は繁殖行動が行われる時だけ「配偶者防衛」が見られるが、メダカはそれ以外の時も行う。 研究グループは、メダカのメスは近くにいるオスを目で見て記憶し、そのオスの求愛を受け入れる傾向が強いことに着目した。 研究では、水槽に透明な仕切りを2枚入れて3区画に分けた。それぞれにメス、オス、オスの順番で1匹ずつ入れ、一晩置いた。メスに近いオスは、メスと遠いオスとの間の位置をキープする「配偶者防衛」を続ける。翌朝、仕切りを外すと、近いオスとメスがカップルになるのは平均で約
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