パスワードを利用した個人認証の新たな手段として、キータイピングのクセを認証に使用する「行動バイオメトリクス」が利用され始めているという。しかし、セキュリティ研究者Per Thorsheim氏は、こうした行動バイオメトリクス認証が本当に安全か疑問を持った。そこで、Torネットワークを使用した状態で金融取引を行い、行動バイオメトリクス登録した。その後、Google Chromeに切り換えて金融取引サイトにログインしたところ、金融取引サイトはユーザー認証に成功したという(Ars Technica、HELP NET SECURITY、Slashdot)。 このことから、同氏はタイピングのプロファイルによるユーザー認証が、オンラインでの匿名性を危うくする危険があると考えた。そこで、対策としてChrome用のプラグイン「Keyboard Privacy」を作成した。このプラグインは、キーの入力タイミン