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ブックマーク / www.biwa.ne.jp/~mmura (2)

  • 要素還元論から混沌の縁へ - 変わりつつあるソフトウェア開発の価値観 - 4

    要素還元論から混沌の縁へ 1. はじめに 科学が今日のように発展したのは「要素還元論」という考え方のおかげです。 何だか難しい名前が出てきたからってページを閉じないでください。 その意味しているところはいたって簡単なのですから。 要素還元論とは,世の中の事象を細かい構成要素に分解し,各要素を調査,分析して,解を導き出し,それらの解を積み重ねていけば,その事象全体の解に到達できるというものの考え方なのです。 要素還元論を簡単な数式で表現してみることにしましょう。 y = 3 * x という式を考えてみてください。 この式の x に 6 を代入すると,18 という答えが得られます。 こういった一次式の場合,x を要素に分解し,その結果となる値を足し合わせることでも y を計算できるのです。  つまり,6 という値を 6=(x' + x'') という要素に分解し,y = 3 *

  • 変わりつつあるソフトウェア開発の価値観

    巻頭言 商用コンピュータが世に出てきてから、早50年以上が経過しています。 当初は、科学技術計算分野での電子「計算」機として生まれたコンピュータも、今では事務処理、意思決定支援、通信関連、娯楽等、さまざまな分野で利用されるようになり、真の情報処理機械と言えるまでに成長してきました。 また、ハードウェア性能は爆発的に、ソフトウェア開発手法もそれなりに進歩を続けています。 しかし、こういった進歩により劇的な周辺環境の変化が引き起こされ、ある時代にソフトウェア開発の真実であったことが、現在では間違いとなるような逆転現象も起こってきているのです。 例を挙げると、メモリが高価な頃は、1バイトでもメモリを節約するようなコーディングが優れているとされ、分かりやすさは二の次にされていました。 しかし、今や組み込み系以外では、こういったコーディングは「可読性を下げる悪習」と考えられていま

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