なぜ通貨を発行するのが国家である必要があるのか。好きな通貨を自由に使えればいいのではないか。そもそも国家の金融政策により私たちの財産価値は下がっているのではないか──『暗号通貨vs.国家』(SB新書)を上梓した慶應義塾大学経済学部教授の坂井豊貴氏に聞いた。 坂井豊貴(さかい・とよたか)/慶應義塾大学経済学部教授 ロチェスター大学 経済学博士課程修了(Ph. D. in Economics)。『多数決を疑う』(岩波新書)、『マーケットデザイン』(ちくま新書)、『決め方の経済学』(ダイヤモンド社)ほか著書多数。著書はアジアで多く翻訳されている。暗号通貨、投票システム、オークション方式などの制度設計(メカニズムデザイン)を研究。(株)デューデリ&ディールでは不動産オークション技術顧問として学知のビジネス活用に携わる。 ビットコインのエコシステムは社会そのもの ──著書『暗号通貨vs.国家』(SB
リエターによると、現代社会は陽だけを評価する一方で、陰を軽視してしまったために社会のバランスが取れなくなっていますが、その理由の一つとして、現在の通貨制度が陽的な価値観を推進するために発行されているということです。これについて、詳しく見てみることにしましょう。 世界のどこの国の通貨であれ、紙幣や硬貨としての通貨を発行するのは中央銀行(日本であれば日本銀行)の役割であると思われていますが、実際には通貨の大部分は、信用創造により民間銀行により創造されています(詳細はこちらで)。英国では実に97%以上もの通貨が民間銀行によって創造されていることを、イングランド銀行自身が認めています(詳細はこちらあるいはこちらで)。民間銀行にとって通貨創造=融資は営利ビジネスですので、あくまでも儲かると思われる事業にのみ融資する一方で、利益が期待できない事業は、たとえ社会的に、あるいは環境保護の面でどれだけ意義が
こんにちは。ALIS CEO 安 (@YasuMasahiro)です。 革命的な市場(Radical Markets)...はいわゆる「政治経済学」を見るときの斬新な方法、と表現することが一番しっくりくるだろう。どうやって市場と政治と社会が交わるべきかという大きな問題に挑んでいる。私はRadical Marketsという本を強くおすすめしたい。特に、このような大きな問題に関心がある人、およびこの本が巻き起こす議論を楽しみにしている人達に。 -- Vitalik Buterin こちらは、Ethereum創設者であるVitalikが「Radical Markets(革命的な市場)」という書籍に寄せたレビューです。彼がRadical Marketsに対して非常に高い期待を寄せていることが分かるコメントです。 参照: https://tokeneconomy.co/visions-of-ethe
Token Curated Registries (TCRs) are a building block of decentralized applications based on fungible tokens (FTs) and digital scarcity. They are fast becoming one of the hottest “Token Building Blocks” for decentralized blockchain applications. The use cases for TCRs are far reaching, everything from a simple whitelist to full blown decentralized governance. In this post I discuss some design patt
前澤、お前はこの国をどうしたいの? 日曜日の朝、ツイッター上で唐突に聞かれたので、考えをまとめてみました。 結論、 「仕事を楽しむ労働者を増やし、労働生産性の高い国にしたい」 です。 日本人の半分以上が労働者ですから、仕事を楽しむ人が増えれば、自然と社会全体も明るくなります。生産性が高まれば、余暇が増え、生活にゆとりができ、人の心に余裕が生まれ、さらに社会は明るくなります。きっと悲しいことも減るでしょう。 仕事を楽しむ、ということと、生産性が高まる、ということは、実はセットです。 人は楽しんで集中している時に、一番生産性が高くなります。逆につまらないことをダラダラしている時に一番生産性が低くなります。みなさんも身に覚えあると思います。 また、楽しんで働く人の側には人が集まってきます。上司から大切な仕事を任せてもらえることも増えるでしょう。部下からの相談が増え、信頼されるようにもなるでしょう
今朝の初セリで大間の本マグロが史上最高額の3億3360万円で落札されたニュースが流れていました。 そういえば昨年末のAbemaTVの納会での私の挨拶で 「我々は止まると死ぬマグロと同じ。来年も、絶え間なく話題性があって面白い番組を作り続け、機能の追加やサービスの改善を積み重ね、広告や課金あるいは新規のビジネスモデルを創り出し、マネタイズし続けなければならない」そんな話をしました。 実際我々のやるべきことははっきりしています。 広告事業やゲーム事業が好調のうちにと、次の中長期的な柱となり得る事業を立ち上げてきました。このまま投資を続け、一定規模のマスメディアに育てあげ、マネタイズに成功し、そこまで漕ぎ着けて晴れて柱の事業と成れるか、そうでないかです。 2019年になり、AbemaTVはもうすぐ3年が経とうとしています。AbemaTVだけでなくサイバーエージェント全体的に、ここ数年はずっとかな
トークンエコノミーとの関係性から考える cryptoeconomics 良記事であり、本筋に賛同です。 ただ文の難易度が高めなのでめちゃめちゃわかりやすく砕いていうと 「プラットフォームをつくるトークンエコノミーは盛り上がってるけど、プロトコルレベルの経済インセンティブ設計を考えるプレイヤーも増やしていこうぜ」ってことですね(間違ってたらごめんなさい)。 そこで「プラットフォームを作るトークンエコノミー」と「プロトコルレベルの経済インセンティブ設計」の違いを説明する記事があるといいなと思い、書いてみます。 前者をトークンエコノミー、後者をBFTエコノミーと呼んでおきます。(CryptoeconomicsはBFTエコノミーを研究する分野といったほうが正しく、トークンエコノミーとの対比はできない気がする BFTとはByzantine Fault Tolerantつまりビザンチン障害に耐性がある
linedevday.linecorp.com 今年8月末に公開した LINE Token Economy と、その White Paper ですが、技術的なアーキテクチャや今後の予定などは詳しく紹介できていませんでした。LINE が Blockchain 技術を使ったサービス展開をなぜやるのか、またなぜ独自の Blockchain Platformを開発してリリースしたのか、そして現在取り組んでいる課題とそれをどのように解決していく予定なのかについてお話ししたいと思います。また LINE Token Economy の Block 生成基盤、SmartContract 実行基盤がどのようなアーキテクチャなのかについても具体的に説明したいと思います。 本日は8月末に発表したLINE Token Economyと、White Paperに書いていない裏側、なぜ、ブロックチェーン技術を使うよう
メカニズムデザインはブロックチェーンの領域で大いに応用されています。僕のバックグラウンドが経済学なので、メカニズムデザインの観点からブロックチェーン内でいかにしてこの学問が使われているかを考察します。 そもそもメカニズムデザインの定義ですが、 メカニズムとは、契約上の分配金や取引ルールなど委託者が提供することのできる仕組み全般を表している。委託者は情報を引き出し、効率的に取引できるように、多種多様のメカニズムの中から予め1つのメカニズムを取引相手に提供する。関係者はこの提供されたメカニズムに即して行動する。われわれが応用経済学の分野で学ぶさまざまな政策問題、たとえば最適課税、独占的な価格差差別、オークション、公共財の最適供給などは典型的なメカニズムデザインの例である。 清水克俊氏と堀口昭義氏の著書「インセンティブの経済学」によればメカニズムは以上のように紹介されています。 自分なりの解釈を
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