ロス疑惑「一美さん銃撃事件」で無罪が確定した三浦和義・元輸入雑貨会社社長(自殺)の妻が、産経新聞社が配信してウェブサイト「YAHOO!JAPAN」に掲載された写真で精神的苦痛を受けたとして、同社と同サイトを運営するヤフーに660万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が15日、東京地裁であった。 松並重雄裁判長は「写真は遺族感情を侵害する」と指摘した上で、ヤフーについても「写真が掲載されないよう注意すべき義務を怠った」として、両社に66万円の賠償を命じた。 ヤフー広報室などによると、報道機関の配信記事や写真の掲載を巡り、サイト運営会社が賠償を命じられたのは初めてとみられる。 問題となったのは、1985年9月に別事件で逮捕され、手錠姿で移送中の三浦元社長の写真。産経新聞社が、元社長が2008年10月に米ロサンゼルス市警の施設で勾留中に自殺したことを報じる記事とともに配信し、同サイトのニュース欄に掲載