米国でアルツハイマー病の原因とされる脳内の異常なタンパク質を除去する薬として米バイオジェンとエーザイが開発した「アデュカヌマブ」が迅速承認されました。日本では去年12月に承認申請されています。「アデュカヌマブ」の展望について(上・下)専門家2人に話を聞きました。 ■4週間に1回の点滴 米国での薬剤費は約610万円 アルツハイマー病は、脳にアミロイドβという異常なタンパク質が蓄積して、神経細胞が破壊され、脳に萎縮が起こるとされていて、軽度の物忘れから徐々に進行し、時間や場所等の感覚がなくなっていきます。これまで症状を緩和する治療薬しかありませんでしたが、「アデュカヌマブ」は原因とされる異常なタンパク質アミロイドβを除去して、認知機能低下のスピードを抑えるとされています。 4週間に1回点滴で投薬しますが、1年間の薬剤費は5万6千ドル(約610万円)とバイオジェンは発表しています。 ■臨床試験が