【米国からのアミロイド時計の報告】 アルツハイマー病(AD)におけるバイオマーカーの変化のタイミングを推定するために,アミロイドPETを基準にして「時計」をつくるというワシントン大学からの試みが,最新号のAnn Neurol誌に報告されています.アミロイドPET陽性コホートの118人(70.4±7.4歳;認知機能障害はうち16%)と陰性コホート(すべての検査でアミロイド負荷が低レベル,かつ検査時に認知機能障害なし)の277人を比較しています.結果として,バイオマーカーの変化は,脳脊髄液(CSF) Aβ42/Aβ40,血漿Aβ42/Aβ40,CSF pT217/T217,およびアミロイドPETでは,推定症状発現の15~19年前に異常が検出されました.つぎに血漿pT217/T217,CSF neurogranin(シナプス関連蛋白),CSF SNAP-25(シナプトソーム関連タンパク質),CS