「批評家が小説家のまねごとをして、失敗しなくて良かった」。現代思想から美少女ゲームまで、自在な言論で若い世代に影響を与える批評家は、会見で早口に喜びを語った。もともとSF好きの文学少年。「作家転向」は長年の夢の実現だ。 東大大学院在学中のデビュー評論「存在論的、郵便的」は11年前、この賞の候補になっている。受賞作「クォンタム・ファミリーズ」は、その「続編」と自ら呼ぶSF的な長編。「この小説を書くこと自体が、僕にとって、もう一つの、可能だった人生を生きることでした」 主人公の男性の元に一通のメールが届く。差出人は2035年の世界に生きる、生まれていないはずの娘。娘が生きる並行世界へと移動する主人公――。「自我の分裂を招きかねないネット中心の現代社会に生きる人間を、正面からとらえた」と評価された。 篠山紀信氏が撮影した4歳の長女とのツーショットが、この春「早稲田文学」の表紙を飾った。「僕にはピ
2月20日(土)24:30より、 批評家の東浩紀氏が司会進行を務め、 『ベーシック・インカム』をテーマとした討論番組のニコニコ生放送を「朝まで」行います。 [more] 番組では、東浩紀氏の進行のもと、講師には、「ベーシック・インカム入門」の著者、 山森亮氏(同志社大学教員)を迎え、堀江貴文氏、雨宮処凜氏、城繁幸氏、鈴木健氏、白田秀彰氏、 濱野智史氏、小飼弾氏らのパネラー陣で『ベーシック・インカム』をテーマに討論を行います。 ※山森亮氏の講義は収録となります そもそも、「ベーシック・インカムとは何か?」や、その歴史・日本での実現可能性について、 また、「人は働かなくなるのか!?」「人は働かなくても生きていけるのか!?」 「ベーシック・インカムが導入されることで、生活と社会はどう変わっていくのか」 などなど 興味深い内容について、解説・討論を展開していく予定です。 山森亮氏からの番組予習動画
講演:東浩紀(東京工業大学、批評家) 問題提起:千葉雅也(UTCP)「東浩紀とデリダ、ドゥルーズ、マラブーの三角形」 コメント:國分功一郎(高崎経済大学) 入場無料・参加登録不要 趣旨: デリダ研究『存在論的、郵便的』以後、東浩紀氏の仕事は、情報社会論、オタク文化論、文芸批評、そして新しい民主主義の構想へと拡がっているが、最新作の小説『クォンタム・ファミリーズ』は、そのすべてを総合しつつ、最初期の「ソルジェニーツィン試論」以来の関心である「確率的」な実存の引き受けを、可能世界実在論にもとづくSFによってあらためて問題化している。本シンポジウムでは、こうした展開において一貫する/あるいは変化してきた東氏の哲学のヴィジョンを、デリダそしてドゥルーズやマラブーといった20~21世紀フランス哲学の文脈と結びなおすことで再検討する。(文責:千葉雅也) ⇒【報告】 ⇒Poster Download
「僕の小説家としての目標は、かつてのサンリオSF文庫のような、純文学とSFを横断するもの」=飯島啓太撮影 批評家の東浩紀さん(38)が、初の小説『クォンタム・ファミリーズ』(新潮社)を刊行した。近未来の並行世界を舞台にした本格的な長編SFだ。ゼロ年代以降の思想界をリードする論客は、どこへ向かおうとしているのか。(堀内佑二) なぜ小説なのか? 答えは「昔から小説を書きたかった」と単純明快だ。もう一つ、今の批評をめぐる状況の窮屈さに対する不満も理由になっている。「この10年間いろいろとやってきたが、批評で表現できることが限られてきている。若手の言論人に与えられる役割は社会的な発言だけで、とっぴなことができなくなってきた」 東さんは2007年にライトノベル作家の桜坂洋さんとの共作『キャラクターズ』(新潮社)を発表しているが、単独での小説は今回が初めて。元になったのは08〜09年に文芸誌「新潮」に
■店頭で一時、品薄に 批評家、東浩紀さん(38)の初の小説が、インターネット上のつぶやき型ミニブログ「Twitter(ツイッター)」をきっかけに話題となり、都内を中心とした書店の店頭で一時品薄状態となる珍事が起きた。ツイッター上では各書店の在庫情報が続々とつぶやかれ、著者と出版社、読者の3者を巻き込んだネット上の“騒動”が実売に結びつく(?)異例の事態に発展した。 話題となったのは東さんの初の長編小説「クォンタム・ファミリーズ」(新潮社)。事の発端は、印刷所から全国の書店に本が配送される「配本日」だった昨年12月17日、ツイッター上に同社が開設した作品の公式アカウント(ページ)が、正式な「発売日」と誤って「本日発売」と発言。これを見た読者が書店に買いに走り、「書店に見当たらない」との発言がツイッター上で相次いだ。 自身もツイッターにアカウントのある東さんが同社に確認するなどして誤りが発覚。
『クォンタム・ファミリーズ』(以下『QF』と略記)は、量子(クォンタム)コンピュータのネットワークによって相互干渉する並行世界を舞台に、出会うはずのない「家族」が時空を超えてリンクされる歴史改変SFである。グレッグ・イーガンやP・K・ディック、瀬名秀明や麻枝准らの先行作品と、ジャック・デリダの脱構築哲学を同時に視野に収めながら、作者自身とその家族を投影した作中人物(東浩紀は作家のほしおさなえと結婚し、娘がひとりいる)が離合集散する、思弁的でプライベートな色合いの濃い小説になっている。 作中で示唆されているように、『QF』は村上春樹『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』に宛てた、二一世紀からの返信でもある。春樹作品はディック(世界の終り)とレイモンド・チャンドラー(ハードボイルド・ワンダーランド)のハイブリッド小説だが、本書の中にチャンドラーの占める席はない。その空隙を埋めるのは、一
TBSラジオで日曜深夜にたまにやってる、鈴木謙介がホストのラジオ番組「Life」に東浩紀がゲスト出演するというので、聞いてみたが政治性についてまとまった話がされていたところが面白かった。 文化系トークラジオ Life: 2009/05/24「現代の現代思想」(東浩紀ほか) アーカイブ 2009-05-25 番組を聴いて、東浩紀って、私的なものを公的なものから守りたい人なんだろうな、と思った。番組の内容を自分なりにまとめながら、そういう感想を抱いたゆえんをちょっとばかり書いてみたい。 『批評空間』とかニュー・アカ的な「現代思想」について、鈴木謙介は「耐久消費財の需要が一巡しちゃった後に、感性の多様さを肯定するみたいな言説を流行らせたかったのは広告代理店だった」と背景を整理。そういう面で、現代思想が脱政治的に消費されちゃう世情はあった、と。 でも、東浩紀は、単にそういう「ノンポリ」じゃないんだ
直前の告知になりましたが、明日コミケに出店します! ブースは 西地区 れー24b「波状言論」。なんと壁です! 新刊は例によって宇野くんとの合同本『Final Critical Ride』の第2号。 目次は以下のとおり。 ーー 【グラビア&インタビュー】松田賢二 【対談】東浩紀×宇野常寛「聖地巡礼2――平成仮面ライダー補完計画 MISSING ACE」(随行記:浅子佳英) 〔特集〕エヴァ/ヱヴァ2009 【対談】東浩紀×山本寛 【鼎談】東浩紀×伊藤剛×竹熊健太郎 【対談】宇野常寛×荻上チキ 【論考】稲葉振一郎 【論考】坂上秋成 【特別寄稿】入江哲朗 【付録CD】決断主義トークラジオAlive4 東浩紀×宇野常寛×濱野智史×李明喜×浅子佳英etc A5版:64頁/1,000円 ーー ほか、思想地図第2期出版のため宇野くんや濱野くんと一緒に新春設立する、「合同会社コンテクチュアズ」の記念Tシャツ
今日はクリスマスイブですが、それはそれ、これはこれ。 先日、12月4日にNHKのBS2で放送された「ザ☆ネットスター! 09’12月号」、その番組終わりの座談会。 【参加者】 立川談笑 喜屋武ちあき 白石稔 東浩紀 真田アサミ エラー|NHKオンライン そこでの東浩紀の萌えについての発言が興味深かったので、重要だと思われる箇所を抜き出しておきたいと思います。 ぼく、ラブプラスって途中で放置して終わったわけだけど、あれってあの女の子3人しかいないんだよね? トゥルーエンドで4人目とか出てきたりしないんでしょ? がっかりだよねえ。 ゲームの性質が違うんだよなあ、ラブプラス。ゲームの性質っていうか、3人のうち誰にも萌えないんだけどね。キャラクターのバリエーションが少ないですよね。あれは基本的には、コナミだし、ときメモの現代版、ときメモ+ニンテンドックスということなんですけど、基本コンセプトは。そ
思いは言葉に。 はてなブログは、あなたの思いや考えを残したり、 さまざまな人が綴った多様な価値観に触れたりできる場所です。
hazuma 一晩待つか……。意外と早寝のやつなのかもしれん。32分前 Tweetieで hazuma むむう。返事来ないですねー。39分前 Tweetieで hazuma 冒頭に「.」を打ったのが失礼にあたったかもしれないので、丁重に質問をしてみた。さて……。RT @hazuma: @MECHAZUMA あらためて返信を返してみよう。「私たちの生は、自らを自由だとするだろう。」とはどのような意味でしょうか?約1時間前 Tweetieで hazuma @MECHAZUMA あらためて返信を返してみよう。「私たちの生は、自らを自由だとするだろう。」とはどのような意味でしょうか?約1時間前 Tweetieで MECHAZUMA宛hazuma 論争でも仕掛けてみるべきなのだろうか。約1時間前 Tweetieで hazuma 返事来ねえな。メカ東はチキンか。約1時間前 Tweetieで hazum
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politics, web | 04:52 | この回における番組のテーマ設定は「若者に未来はあるか?」であったが、途中からそのテーマから大きく脱線する。「高齢者がどんどん増えていく日本という国がこのままダメになるのは自明で、今後は高齢者が得するような国を作るしかないのだから、若者が差別されているとか損しているといった『若者論』をやっても意味がない。むしろ高齢者が増えていくなかで、それをうまく回していく社会をどう作るのかという話をするべきだ」http://www.j-cast.com/2009/10/24052476.html最初に決められたテーマを逸脱したあとのテーマを、自分の言葉でまとめるならば「情報技術を使った新しい政策決定の方法」などとなるだろうか。どうも「SNS」や「直接民主制」という単語に、多くの人が反応してしまっているようだが、「SNSで運営」はたとえ話でしかなく、「直接民主
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