今年5月の攻撃では重要インフラ(石油パイプライン)がサイバー攻撃により停止した。これは筆者にとって大きな驚きであった。 ランサムウエアがどのような経路でシステムに侵入したかについては公表されていないので不明であるが、世界最先端のサイバーセキュリティ防護技術を有していると見られる米国にとって、まさに失態と言っても過言でないであろう。 米国のサイバーセキュリティ関係者は肝を冷やしたことであろう。 今回のマルウエア(不正で有害な動作を行う悪意のあるソフトウエアやコードの総称)はランサムウエア(身代金目当てのマルウエア)であったが、これが論理爆弾(特定の時間をトリガーとしてコンピューターの破壊活動を実行するプログラムの総称)であったならば、パイプラインを爆破された可能性がある。 今回のインシデントの原因が解明され、対策が講じられるまで、次、いつ、どこでパイプラインが爆発するかも分からない。 198