金剛山観光地区で観光客が北朝鮮の警備兵に銃撃され死亡するという未曾有の事件の発生を受け、金剛山観光ツアーを実施する現代峨山側の、観光客に対する安全教育が不十分だったという指摘が出ている。 現代峨山側は、金剛山を訪れる観光客がバスに乗った直後、ビデオによる安全教育を実施している。その主な内容は、北朝鮮の住民に対する無断での接触の禁止、統制区域外への無断での立ち入りの禁止、無断での写真撮影の禁止といったものだ。だが、実際に統制区域の外へ出た場合、どのような危険があるのかといった具体的な教育は、観光客30人に一人ずつ割り当てられるリーダーに任されている。 現代峨山の関係者は、「バスの中での安全教育の内容をどう守り実践するかは、リーダーにかかっている。現実問題として、これから観光地へ行こうという人たちに対し、“統制区域の外へ出たら銃撃されることもある”などという話をするのは、そうたやすいことで