印刷 農林水産省は11日、2010年度の食料自給率(カロリーベース)が前年度を1ポイント下回る39%になったと発表した。2年連続の下落で、4年ぶりの40%割れとなった。天候不順で、てんさいや小麦、いも類の生産量が減ったことが響いた。 昨夏の北海道の高温多雨の影響で、砂糖の原料のてんさいが不作に見舞われ、生産量が前年度比15%減になったほか、小麦やばれいしょの生産も減った。昨春の九州の低温・日照不足が響いて、かんしょの生産量も同16%減になった。 食料自給率は、国内で消費される食料をどれだけ国産で賄えているかを示す指標。国産が大半を占めるコメの1人あたり消費量が前年度比1キロ増の59.5キロになり、米粉用や加工用など新規需要米の生産も増えたが、自給率を押し上げるには至らなかった。 関連記事TPP反対訴え署名集め 熊本でJA職員組合(1/10)TPP参加で県内農業産出額3分の1に 県が試