ハムが大好きな私には、9歳のころの思い出があります。 ボクシングデーの夜、両親が外出から戻ると、約9kgのハムの塊を「誰か」がほとんど食べてしまっていたのです。 私はハムをうまくスライスする方法を知らなかったので、ただ上から削り取って食べていました(この食べ方は、ハムだけにham-fisted[不器用]だったと言えるでしょう)。 叱られまいと焦るあまり、うまい嘘も思いつきません。ですが、いくら「自分じゃない」と訴えたところで、容疑者はほかにいなかったのです。 私といっしょに祖母も家にいたのですが、菜食をすすめるセブンスデー・アドベンチスト教会の信徒だった彼女は、豚肉を口にしませんでした。 グレーズのかかっていないハムを食卓に出すなんて、私には考えられません。 ジャマイカでもカナダでも、私はいつも家で、目にもおいしいグレーズド・ハムを作っています。 クローブを刺し、パイナップルの輪切りやマラ