今日は、この間あるお客様にうかがった腕時計に関する軽いエピソードから話を始めさせて頂きます。 そのお客様がヨーロッパへのんびりした旅行に出かけた時の話です。ジーンズ姿で気軽にギャラリー回りをしていた時、ある立派なギャラリーに入ったところ、あまり丁寧ではなく、それに人を無視するような店員さんたちの態度に、少しお腹立ちになったそうです。 言葉もうまく通じない状態だったので、怒ったりするのもなかなか難しかったようです。そこで、自分が無視されたりする存在ではない、という根拠を見せるものが何かないかと思った時、自分の腕につけていた有名な高級腕時計を思い出し、クルクルと上着の袖を巻くふりをしながらうまく見せることに成功したそうです。 もちろんその後、ギャラリーの店員さんたちの態度は180°変わり、積極的に絵を見せてくれたり、丁寧な見送りを受けたりしたそうです。 その話を伺った私は、そのようなご自慢の腕