ルミ子さんは母子家庭のおかあさん。 保育料が高くて払えないって、窓口に来られた。 保育料は、所得税の額に応じて段階的に上がるため、 がんばって働くほどに保育料も高くなる。 収入を増やそうと思っても、出て行くのが多くなる。 相談を受けて、どうしたものかと思案していたが、 所得税の『寡婦控除(かふこうじょ)』というものがあることに気がついた。 確定申告して寡婦控除を使って所得税を下げたら、 保育料も下がるはず。 ところが・・・。 とんだ落とし穴があった。 夫を亡くしたり離婚をした母子家庭なら、 『寡婦控除』を使える。 しかし、ルミ子さんのように、はじめから夫がいない未婚の母には 『寡婦控除』が使えないのだ。 女手一つで子どもを育てていることには違いないのに、 何たる差別待遇だ! ああ、どうしたらよいのか?
DVで母子生活支援施設にいった幸子おかあさん。 地方裁判所で、保護命令が無事に出た。 夫の退去命令も出たので、警察署の協力を得て、 元の自宅に衣類や思い出の品を取りに戻った。 おかあさんは、ひとりでここまで来ることは、 夫がその辺にいたら怖いので、 ちょっと離れた駅で降りて、わたしが迎えにいった。 それから警察官の立ち会いのもとにお家に入って、荷物と格闘した。 母子生活支援施設の他のおかあさんたちの中には、 家から荷物をトラックに満載して取ってくる人もあるらしい。 幸子さんはトラックに満載とはいかなかったけど、 それでもとりあえず、冬ものの衣類やアルバムなどを持ち出した。 衣類も大事だけど、子どもたちの描いた絵とか写真は、 買うことができないとても大事なもの。 ちゃんと持っていけてよかった。 その後、子どもたちの通っていた学校にごあいさつにいくと、 知り合いの保護者に出会ったり、担任の先生
母子寡婦福祉資金の相談が忙しくなってきた。 このところ、推薦入試で進路が決まる高校生たちが多く、 進学の学費のための相談が次々に入る。 これから冬にかけて受験シーズンなので申請が増えてくる。 母子寡婦福祉資金の進学のための貸し付けは、 『就学支度資金』と『修学資金』とに分かれている。 『就学支度資金』は入学時にいるものに、 『修学資金』は授業料などに対応する。 大学の場合、『就学支度資金』の上限は58万円、 『修学資金』は月54000円まで。 月に54000円が12ヶ月で(1年間で)64万8千円となるが、 たいていの私立大学は初めの1年間で110万円とか120万円とかかかる。 多くの場合、これでは学費に不足する。 みなさん、どうしているのであろうか? 他の福祉事務所ではどうかわからないが、 わたしのいる福祉事務所では『就学支度資金』は”入学金”にだけ対応するという運用だ。 入学金は、たいて
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