ブックマーク / hiroyukikojima.hatenablog.com (13)

  • 高就業率・不況均衡の可能性? - hiroyukikojima’s blog

    ぼくのゼミでは、ゼミライブというのを毎年開催していることは以前にエントリーした(例えば、諦めなければ夢はかなう。望んだ形ではないかもしれないけど。 - hiroyukikojimaの日記など)。今年も、今月に7回目を実施した。現役のゼミ生とともに、卒業5年以内のゼミOBが、全世代にわたって、数人ずつは参加してくれた。当に、教員冥利につきる。 OB/OGたちと久しぶりに会って、近況を聴いて驚いた。ほとんどすべてのOB/OGが、会社を、辞めたか、転職したか、辞めたがっていた。その理由を聞くと、ほぼすべて、待遇に対する不満である。給料が安い、ボーナスも最低、サービス残業の嵐、ちょっと上くらいの先輩がいろいろ押しつける。しかも、かなり上の先輩の給料を聞くと、ぜんぜん給料が上がらないことが判明。これじゃ、辞めたくなるのは当たり前だ。もちろん、勤めてる会社によるけど、新卒がもう半分くらい辞めてしまっ

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    BUNTEN 2017/12/19
    面白い考え方。いずれにしても現状ではインフレの加速が望まれるだろう。消費税を廃止し、総合かつ累進課税の上での再分配強化や福祉財政の絞り込み中止で国全体の消費性向を高める策が望ましいと俺は考える。
  • 三角関数も進化する - hiroyukikojima’s blog

    今年初めてのエントリーは、三角関数の進化型の解説をしようと思う。 その前に、まずは、近況をいくつか。 新年早々嬉しかったのは、新著『数学的決断の技術〜やさしい確率で「たった一つ」の正解を導く方法』朝日新書が、刊行1ヶ月を待たず増刷が決まったことである。これで、昨年刊行した3冊のは全部が増刷を勝ち取った。 数学的決断の技術 やさしい確率で「たった一つ」の正解を導く方法 (朝日新書) 作者: 小島寛之出版社/メーカー: 朝日新聞出版発売日: 2013/12/13メディア: 新書この商品を含むブログ (10件) を見る多くの人に書が読まれることの何が嬉しいかって、それは、このがまさにぼくの専門である「意思決定理論」のどんぴしゃ・ど真ん中のだからだ。ぼくがこの分野に興味を持ったのは、経済社会における様々な不条理や不平等や不公正は、人々の「意思決定」のありかたに起因するのではないか、と考えた

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    BUNTEN 2014/01/22
    三角関数と聞いてとりあえずぶくまする。m(_◎_)m
  • 障害を問い直す - hiroyukikojima’s blog

    このごろ、「障害」のことを考えることがときどきある。 経済学は、これまで貧困を大事な問題として扱ってきたけど、障害というものを正面から扱ったことは少なかったと思う。そういう意味で松井・川島・長瀬著『障害を問い直す』は、画期的な試みだと思う。 障害を問い直す 作者: 松井彰彦,川島聡,長瀬修出版社/メーカー: 東洋経済新報社発売日: 2011/06/24メディア: 単行購入: 15人 クリック: 537回この商品を含むブログ (16件) を見るこのの帯には、「経済学と障害学の対話から何が生まれるか」とある。経済学をかじった人には、非常に奇異な耳障りだと思う。すなわち、このキャッチコピーは成功している。このことを速攻で理解するには、編者の一人である経済学者・松井彰彦の書いた序章「社会の中の障害者」と第5章「『ふつう』の人の国の障害者就労」を最初に読むといい。いくつか引用してみよう。 経済学

    障害を問い直す - hiroyukikojima’s blog
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    BUNTEN 2011/07/25
    「障害者がどのくらい社会参加をするか、は、市民がそれをどうあるべきと考えるかに依存する。」ここ重要。日本の知的・精神障害者福祉が貧困なのは、結局、バカはすっこんでろという社会のふいんきによるのである。
  • 小野善康『景気と国際金融』 - hiroyukikojima’s blog

    田中秀臣氏のhttp://d.hatena.ne.jp/tanakahidetomi/20081226は、ぼくにとって気分の悪いエントリーなので、正直いってリンクを張りたくなかったのだけど、ここで書かれている小野善康『景気と国際金融』岩波新書に関する記述は、なんかぼくの記憶と違う気がしたので、同書を読み返しはじめた。すると、やはり、ぼくには田中氏の理解は、正反対の気がしてきた。それで、もっと同書を熟読しなきゃ、と思うと同時に、数理的にもきちんと把握すべきだろうと感じて、 Ono, Y "International Asymmetry in Business Activity and Appreciation of a Stagnant Country's Currency" (JER 2006) を併せて読み始めたんだけど、完全理解には時間がとてもかかる。田中氏人があとできちんと確認する

    BUNTEN
    BUNTEN 2008/12/29
    「日本の物価上昇率は米国よりも低いため、為替レートが変化しなければ、」それは無理な状況設定のような気がする。m(_@_)m
  • YUIに贈るスレッサーの小説 ぼくは、「現実を見ろ」という説教をする人を絶対信用しないことにしている。- hiroyukikojimaの日記

    後日記:このエントリーで紹介しているスレッサーの小説について、ぼくは都築『黄色い部屋はいかに改装されたか』で読んで、それに書いてあったあらすじを書いたので大丈夫だ、と判断したのだけど、稲葉さんに示唆されてから気になって検索してみると、スレッサーについて膨大な資料をブログで書いている人がいて、ひょっとするとネタバレとなってまずいかもと思った。そこで探したけど、どうも邦訳はないようだ。でも念のため、「続きを読む」にしておくので、ネタバレが困る人は開かないでね。 12月で、個人ブログを書き始めてからちょうど一年になるので、回顧して感想をしたためようと思う。1年間、善意を持って読んでくださったかた、ありがとうございます。 まず、その前に、いつも読んでいる有名ブロガーの真似っこをして、今年のぼくにとっての音楽ベストテン!を挙げておく。あとの話ともちょっと関係するので。 1位 YUI ・・・ My S

    YUIに贈るスレッサーの小説 ぼくは、「現実を見ろ」という説教をする人を絶対信用しないことにしている。- hiroyukikojimaの日記
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    BUNTEN 2008/12/27
    「「現実を見ていない」という批判」数学以外の科学の場合、モデルの数学的な美しさよりはモデルが現実をうまく説明できるかどうかということが評価のキモになりますです。
  • ハッカーな知り合い - hiroyukikojimaの日記

    「ブラッディ・マンディ」というテレビドラマを毎回見ている。日の警察が間抜けすぎるのを除けば、とても面白い作品だと思う。とりわけ、三浦くんが演じている高校生ハッカーがかっこいい。いや、ハッカーはかっこよくてはいけないのだが、でもかっこいい。 これは、マンガ原作らしくマンガを読んでいないのでなんともいえないが、クリフォード・ストール『カッコウはコンピュータに卵を産む』草思社をネタにしているのかな、と推察される。 カッコウはコンピュータに卵を産む〈上〉 作者: クリフォード・ストール,Clifford Stoll,池央耿出版社/メーカー: 草思社発売日: 1991/09/30メディア: 単行購入: 37人 クリック: 582回この商品を含むブログ (72件) を見るこれは、実際のハッカー事件で、著者のストールが凶悪ハッカーをつかまえた顛末を描いたノンフィクションで、非常にエクサイティングな

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    BUNTEN 2008/11/22
    人間アセンブラの思い出。
  • 踏み倒しの合理性 - hiroyukikojima’s blog

    小室哲哉の逮捕には驚いた。90年代、音楽の重心が洋楽からJpopに移動していくなか、それに乗り遅れたぼくらは焦りと疑心暗鬼の中にいた。みんながあだ花を追っているのか、自分たちがゾンビにしがみついているのか、ぼくらには自己判断ができない状態だった。 結局、マーケットはJpopに席巻され、ぼくも今ではほぼ邦楽しか聞かない音楽消費生活になってしまった。そんな来るべき時代への移り変わりの中で、小室の存在は最も気になるものだった。この人物を天才ミュージシャンと認めるべきなのか、単なるセールスマンとして無視すべきなのか。とりわけ、イギリス系のプログレ音楽やハードロックで育ってきたぼくらは当惑の日々だった。昨日、つれあいが「この人の真価について、当時、いろいろ語り合ったよね」と言ったので、「そうだったっけ」とふいに当時の意識が懐かしさとともに蘇ったのだった。 その上で、ぼくとつれあいが話したのは、「小室

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    BUNTEN 2008/11/08
    俺がお金を借りられない理由=踏み倒すと思われているから、という理論について。orz
  • バーナンキの背理法に足りないもの - hiroyukikojima’s blog

    田中秀臣さん、ナーイス。 バーナンキの背理法の原典を引用してくれた。 いやあ、背理法を使うとき忘れてはならないこと - hiroyukikojimaの日記を書いたのは、別にバーナンキの背理法を否定したり、リフレ派を攻撃するためじゃなくて、週刊東洋経済に書いた3の小記事の多少盛り上げのつもりだったんだけど、思ってたよりは反響を呼んでしまったようで、どうしようかな、と思っていた。はてなブックマークとかのコメントとか読んでると、伝わっている人にはピンポイントで伝わっているし、わかってない人は果てしなく真意が伝わっていないので、まあいいか、とも思ったんだけど、ぼくのを好意的に紹介してくださっているbewaadさんなんかも真摯に説明を要求しているし、ぼくが一目(井目?)置く稲葉さんに至っては、なにいってるのかわかりません(by サンドイッチマン)的なこといってるしで、(稲葉さん、いくらぼくをばか

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    BUNTEN 2008/08/28
    ありゃコメ禁?韓リフ先生のとこのぐちゃグラフの原典はhttp://notsneaky.blogspot.com/2007/04/money-is-not-neutral-in-long-run.htmlにあって、クリックすると拡大するのでたぶん老眼でも読めますです。m(_@_)m
  • 背理法を使うとき忘れてはならないこと - hiroyukikojima’s blog

    週刊東洋経済の9月1日号に載る(はずの)原稿を書き終えた。 その中に、キドランドとプレスコットがノーベル賞を受賞することとなった「動学的不整合性理論」の解説を書いた。(この理論については、週刊東洋経済9月1日発売号をちゃんと買って読んでくださいな)。そこで実は、筆がすべって、よせばいいのに、ちょっと「リフレ派」批判的なニュアンスを書いてしまった。打ち合わせをしているとき、編集者がどうしても書かせたいらしく、何度も焚きつけるので、ついついその尻馬に乗ってしまった、というのが正直なところだ。 「リフレ政策」というのは、不況のときに、中央銀行が「ある目標のパーセントのインフレになるまでは断固貨幣供給を続ける」とコミットして、人々に「インフレになるならモノを買わなきゃ」と決意させて、消費を刺激し、景気回復をはかる政策のことで、「インフレターゲット論」とも呼ばれる。(もちろん、高すぎるインフレ率を下

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    BUNTEN 2008/08/23
    うーんなにか深そうだが俺には難しすぎてわからん。orz 「「誰もそれを信じず、インフレなど起きない」という均衡」彼の検索経験から、信じている人がゼロでないことは実証済。(笑?)
  • ガロアの定理をわかりたいならば - hiroyukikojimaの日記

    数学書の読みやすさとは、人によって違うと思う。それは、「わかるツボ」というのが人によって違うからだ。幾何的なイメージなしには進むことができない人もいれば、むしろ逆に、非常に形式化されてがちがちに論理的な進み方をしないとわかったような気がしない、という人もいると思う。だから、何か数学的な知識の必要があった場合、何冊にもチャレンジして自分に合った教科書を探すのがベストだと思う。 ただ、最大多数にわかりやすい数学書となると、数は限られてくる。数学を書くのを生業としているぼくでさえ、「よくわかる」と出会えることは滅多にない。そんな中、最近になって出会って、すばらしいと思っているのは草場公邦先生のである。以下の三冊を読んだ。 ガロワと方程式 (すうがくぶっくす) 作者: 草場公邦出版社/メーカー: 朝倉書店発売日: 1989/07/01メディア: 単行購入: 24人 クリック: 614回こ

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    BUNTEN 2008/03/28
    「要するに急所は何なのか」そうか俺の頭が悪いのは何が/どこが急所かわからないからなのか。orz
  • ホラー映画で殺される順を当てる方法 - hiroyukikojima’s blog

    さて、このところ、のキャンペーンということもあって、ずっと真面目な話や泣ける話を書いてきたので、その反動から不謹慎な話を書きたくなってしまった。というわけで今日は、オタク系おやじモード全開で行く。 実は、ぼくは、こう見えても(どう見えても??)かなりホラー映画好きである。 いや、20代前半までは、全く興味がなく、どちらかというと苦手だった。が、20代半ばに、「ホラー師匠」にあたる人と出会い、その人の指南によって目覚めてしまった。つまり、「見方」「見所」がわかったのだ。彼が持ち込んで来たのは、カーペンターの『物体X』、『ハローウィンシリーズ1,2,3』、クローネンバーグの『ビデオドローム』などだった。どれもはらはらどきどきで、めちゃくちゃ面白かった。とりわけ『ハローウィン3』は、彼が持ち込んできたビデオが洋版で翻訳なしのものだったので、物語の進行とか伏線とかがいまいち掴めずにみてたので、な

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    BUNTEN 2008/02/15
    意外な展開と結論に脳を揺すぶられた。(^_^;)
  • だいぶ昔、東大生が内ゲバを阻止した話 - hiroyukikojima’s blog

    今日の新聞の書評欄で、漫画家・樹村みのりの新著が紹介されていた。それは以下。 見送りの後で (眠れぬ夜の奇妙な話コミックス) 作者: 樹村みのり出版社/メーカー: 朝日新聞社発売日: 2008/01/11メディア: コミック購入: 5人 クリック: 29回この商品を含むブログ (10件) を見る まだ買って読んだわけではなく、これから買ってきて読もう、と思っているところなので、推薦しているのじゃないからあしからず。 樹村みのりは、ぼくが少年期・青年期と、とても好きな漫画家だった。とりわけ以下の作品は繰り返し読んだ。 菜の花畑のむこうとこちら (ソノラマコミック文庫) 作者: 樹村みのり出版社/メーカー: 朝日ソノラマ発売日: 2006/04/19メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 32回この商品を含むブログ (5件) を見る 「菜の花畑のむこうとこちら」は、いくつかのエピソードがオム

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    BUNTEN 2008/02/04
    筆者の強烈な原体験。「ぼくの父親は工場の職工で、あなたのいうプロレタリアートなんだけど、あなたたちの親は何の仕事をしているのですか、と尋ねた。」以下本文を読め。
  • 13歳の冬、誰にも言えなかったこと - hiroyukikojima’s blog

    昔、塾で教えていたときのこと。 とある中1の女の子を受け持った。 母親がとても熱心で、どこかからうちの塾のことを聞き込んで 娘さんを連れてきたんだと思う。 その子は一風変わった娘だったけれど、見た目では、そんな に人と違うようではなかった。 でも、その子は、明らかに数学との関係の上で、 トラブルを抱えていた。 それは文字式の操作に如実に表れた。 とにかく、文字式の記号処理の規則に従うことが できなかった。 ぼくは、半ば意地になって、彼女のためだけのプリント を作った。すべての文字式計算の操作を1ステップずつ 分解し、穴埋め問題にし、これ以上分割するのは不可能、 というところまでこなごなにしたのだ。 彼女は、その1ステップずつは、どうにかこうにか 進むことはできた。けれども、その1ステップずつの 操作の「連続性」を捉えることができないのだ、 とわかった。 どんなに練習を繰り返しても、プリント

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    BUNTEN 2007/12/11
    テーマは学習障害。
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