32歳が自動車免許をとるために、ヒィヒィがんばる短期集中連載。2〜3日に1話ずつ更新中。 1日目「適性検査の神童」 2日目「異世界転生系教習生」 3日目「盗んだPCで学び出す」 4日目「牙をもがれたオジン」 5日目「ヒヨ夫とヒヨ美」 なんの準備もなく、教科書すらもなく、60分後に学科試験を迎えることになってしまった。こんなはずでは。 免許の学科試験は、マルバツの二択問題。 わたしはこれが本当に苦手である。 この話を始めるとどこからともなく必ず飛んでくる野次は、 「そんなもん、常識的に生きてたら解ける問題ばっかりや」 なのだが、のん気に嘲笑している者は今一度、胸に手を当て、本当にそうだったのかよく思い出してほしい。 『問1. 踏切内を通行中に車が故障し、発煙筒を使い切ってしまったため、使用していた座布団を燃やして合図をする』 常識的に生きている人間が果たして、座布団に着火することができるだろ