「既存のイラストと類似している」。ネットではあるイラストが第三者のイラストと似ているという指摘がたびたびあがります。 4月にはイラストレーターのたなかみさきさんの作品と類似しているとして、内閣府が「若年層の性暴力被害予防月間」のポスターの使用を取りやめました。ネット上では「たなかみさきさんの絵だと思っていた」「字のフォントもそっくり」といった声が続出していたのです。 人によって「似ている」「似ていない」の判断は異なることもありますが、法的に著作権侵害となるラインはどこにあるのでしょうか。ファッション産業や知的財産権にくわしい海老澤美幸弁護士に聞いた。 ●著作権侵害が認められるには、具体的な表現が似ていることが必要 ——内閣府のポスターは「酷似している」との指摘が相次ぎ、使用取りやめに至りました。法的にはどう考えられるのでしょうか。 今回、多くの方が、たなかみさきさんのイラストと内閣府のポス
俳優ら実演家、強まる懸念 「数時間で全てスキャン」―専門家は法整備指摘・生成AI 2023年05月27日09時30分配信 対話型人工知能(AI)「チャットGPT」のパソコン画面 「数時間で全ての音域、声色をスキャンされる」。対話型人工知能(AI)「チャットGPT」に代表される生成AIの急速な進展に対し、声優や俳優ら実演家の懸念が強まっている。日本芸能従事者協会(森崎めぐみ代表理事)は実演家らの権利保護を国に要望。専門家も法整備の必要性を指摘している。 AI開発、遅れに危機感 全産業に影響、議論加速―政府 同協会は会員にヒアリングを実施。ゲーム開発向けなどのため「動作」をデータ化するモーションキャプチャーに応じているというスタントマンは「『危険だから』とAIばかりになれば、技術も継承できず、死活問題になる」と回答した。舞踊家からは「映像上の舞踊をコピーされたらどうにでもなるし、振付師の存在価
BOOTH事務局です。 BOOTHをご利用いただきありがとうございます。 現在、AI生成作品の取り扱いに関して様々なお声をいただいております。 BOOTHにおける現状と今後の対応についてお知らせいたします。 はじめに BOOTHは多様な創作物と出会えるマーケットでありたいと思っています。 しかし短期間に大量の画像を生成できるAI技術の普及と、それを利用する一部ユーザーによる過剰な出品によって、その他の多くの創作物の販売機会が脅かされております。 BOOTHにおけるAI生成作品の出品傾向とその影響 現時点におけるBOOTHでのAI生成作品の出品傾向や影響は以下となります。 成果物の独自性が薄く、かつ、同じものばかりが並ぶ傾向を加速させやすく、検索画面での閲覧体験を阻害することがある 低い生成コストで作品が大量生成・出品され、また利用規約やガイドラインに違反する例が多々見られるため、規約に則し
権利者の許可なく二次著作物を公表・頒布することは、著作権侵害であり違法行為です。 ネット上では「二次創作はグレーゾーン」と言われることがしばしばありますが、どれも法的に間違ったものばかりです。 これをお読みの皆様は、 間違った知識を広めない違法行為に荷担しない非常識な発言を残して恥を晒さないためにも、正しい認識を持って下さい。 「著作権侵害は親告罪だから、訴えられなければ合法」という嘘日本では著作権侵害は、一部の状況を除いて親告罪です。つまり、権利者以外の第三者が著作権侵害を起訴することはできませんし、権利者が起訴しない限り、裁判で有罪になることもありません。 これを以って、「権利者から訴えられなければ、二次創作をしてもいい」と主張する人がいますが、もちろんそんなわけはありません。親告罪だろうが非親告罪であろうが、犯罪は犯罪であり、してはいけないのです。 ところで、名誉毀損罪や器物損壊罪も
文章で指示するだけで自動的に画像を生み出す「画像生成AI」の不適切な使用によってクリエーターの創作活動や権利が脅かされているなどとして、イラストレーターや漫画家などで作る団体が記者会見を開き、画像生成AIの適切な使用や法整備などを求める提言を発表しました。 記者会見を開いたのは、イラストレーターや漫画家などおよそ30人で作る「クリエイターとAIの未来を考える会」で、団体の理事を務め、イラストレーターとして活動する木目百二さんら3人が出席しました。 会見では、現在利用されている画像生成AIの多くは、著作権の所有者に無断でインターネット上から収集、複製した画像を機械学習に使用していることや、第三者が画像生成AIの機能を使って別の人が著作権を持つ画像を無断で改変し、全く別の作品として公開する行為が後を絶たず、クリエーターの権利が脅かされていると訴えました。 そして、AIの開発と著作権をめぐる法整
はじめに最近は、テクノロジー法を主に取り扱っています。その中でもAI、Web3、メタバースは、現時点では別系統の話題の感が強く、一緒くたにNOTEに書くのはためらわれ、それゆえにNOTEに何を書くか迷っていたのですが、タイトルに【AI】【Web3】【メタバース】と入れることで全部NOTEに書くことにしました。これで問題解決しました! ということで、今回はChatGPTの登場で、最近盛り上がっているAIがテーマです。 生成AIの法的リスク生成AIの利用にはどのような法的リスクがあるのでしょうか。 リスクとしては、①著作権侵害、②誤情報の利用、③秘密情報の漏えい、④個人情報の不適切な利用、⑤悪用などがあげられます。 たとえば、学習データやプロンプトに他人の著作物を利用する場合や、生成した物が他人の著作物に似ている場合には、著作権侵害の問題が生じます。 生成AIが誤った情報を生成し、人間がそれを
アーティストを応援してくださる皆様、関係者各位、 いつも弊社マネジメントアーティスト・吉田朗をご支援いただき、誠にありがとうございます。 本日は吉田朗の作品 「渋谷猫張り子」 に対して行われた著作権の侵害、まるで別の姿に無断で改変された作品の公開と、アーティスト側の許可なく行われた改変作品撤去など、一連の被害について初めて言及させていただきます。 左 吉田朗・作 「渋谷猫張り子」 2020年制作 三井不動産株式会社が所有するホテル、シークエンスミヤシタパーク(sequence MIYASHITA PARK)の最上階にあるバー「SOAK」内に設置。同店舗のために特別に制作された作品。制作、設置当時の同店運営会社は株式会社BAKERU。(撮影:田中太郎) 右 吉田の作品全体、およびアーティスト名と作品名を示した銘板のある台座部分をラッピングシートで覆い隠し、無断で改変された作品。 シートはグ
吉田朗の作品に対して行われた著作権の侵害、無断改変された作品の公開等の問題について。 アーティストを応援してくださる皆様、関係者各位、 いつも弊社マネジメントアーティスト・吉田朗をご支援いただき、誠にありがとうございます。 本日は吉田朗の作品「渋谷猫張り子」に対して行われた著作権の侵害、まるで別の姿に無断で改変された作品の公開と、アーティスト側の許可なく行われた改変作品撤去など、一連の被害について初めて言及させていただきます。 左 吉田朗・作「渋谷猫張り子」 2020年制作 三井不動産株式会社が所有するホテル、シークエンスミヤシタパーク(sequence MIYASHITA PARK)の最上階にあるバー「SOAK」内に設置。同店舗のために特別に制作された作品。制作、設置当時の同店運営会社は株式会社BAKERU。(撮影:田中太郎) 右 吉田の作品全体、およびアーティスト名と作品名を示した銘板
科学研究費補助金 基盤研究A「著作権侵害対策におけるインターネット上の媒介者の役割」(研究代表者:高倉成男) 主催:明治大学知的財産法政策研究所 【アーカイブ動画の公開 2023年1月10日】 2022年12月27日に実施をしたシンポジウム「音楽教室事件最高裁判決を語る」について、登壇者の先生方のご了解を頂き、アーカイブ動画として公開をさせていただくこととなりました。シンポジウム終了後の短いやり取りも動画に追加をさせていただいています。動画は以下のリンク先から視聴可能です 動画公開先へのリンク 右下のアイコンの目次から各動画のパートにジャンプすることができます(視聴環境によって違いがあるかもしれません)。 動画については当面の間公開をさせていただく予定ですが、システムの変更等により公開が停止される可能性もある点をご了解ください。 (リンク情報の共有等は差支えありませんが、動画自体の転載につ
2023年1月14日に公開された「シン・エヴァンゲリオン劇場版:||」(以下「シンエヴァ」)の中国向けポスターで起きた盗用問題について、ポスターを作成した現地制作会社である北京竹也文化スタジオがコメントを発表しました。訳文を日本のエヴァンゲリオン公式が掲載しており、盗用を認めて謝罪しています。 デザインの盗用があったポスター(現在は削除済み) このポスターは、中国でのシンエヴァ配信開始に伴い発表されたもの。グレースケールで大きく夜空が描かれたデザインですが、フランスのイラストレーターであるNico Delort氏の作品の盗作ではないかとSNS上で指摘されました。 北京竹也文化スタジオはコメントで、盗用元になったイラストの作者であるNico氏と関係パートナーに謝罪。許可を得ずに不適切に素材を使用し、チーム内でのチェックの欠如などあってはならない行為があったと認めています。 現在Nico氏に連
1 画像生成AIを含む生成系AIとビジネス ビジネス領域において、画像生成AIを含む生成系AI技術が利用される場面は大きく分けると2つあるように思います。 1つはユーザー側で利用する場面、つまり「生成系AIを利用して生成したコンテンツを自社プロダクトで用いる場合」、もう1つはベンダ側で提供する場面、つまり「生成系AIのモデルそのものや当該モデルをベースとするアプリケーションを開発・提供する場合」の2つです。 もちろん、企業によっては「自社で生成系AIツールを開発し、当該ツールを用いて生成したコンテンツを自社プロダクトで用いる」ということもあるでしょう。その場合は2つの領域双方にまたがった検討が必要です。 (1) 生成系AIのモデルそのものや当該モデルをベースとするアプリケーションを開発・提供する場合 生成系AIのモデルそのものや、当該モデルをベースとするアプリケーションをベンダ・サービサー
NHKのラジオ番組で、作家・山本文緒さんの著作を紹介した際に、著作権者に配慮の欠けるかたちで本文を読み上げたなどとして、NHKは12月26日までに公式サイトなどで謝罪した。 問題があったのは『高橋源一郎の飛ぶ教室』の11月18日放送回だ。番組内のコーナーで、2021年に亡くなった山本文緒さんの闘病記『無人島のふたりー120日以上生きなくちゃ日記ー』(22年10月刊・新潮社)を紹介した。 その際、〈著作権法で一般的に認められる範囲を超えて本文を読み上げてしまうなど、ご紹介の仕方に不適切な点がありました。放送前の確認が不十分でした〉として、NHKは著者の山本さんらに謝罪した。 ここでは、著作権侵害や著作権法違反とまでは言わず、あくまで〈著作権への配慮に欠けた行為〉と説明している。 山本さんの夫が運営するインスタグラムは12月26日の投稿で、ことの経緯に触れている。 〈正味は10分弱でしょうか、
本記事はABEJAアドベントカレンダー2022の17日目の記事です!昨日に引き続き担当の古川です! 昨日の予告通り生成AIによるAI生成物の著作権と倫理の話です。 生成AIと言っても主に念頭に置いているのは画像生成AIです(議論の発端自体はmimicやMidjourneyです。)。ただ、他のコンテンツを生成するAIにも基本的には同じ理論が当てはまるかと思います。 サマリ 著作権の話 論点整理 生成物の著作権 なぜ著作権を認めたいのか 生成物による著作権侵害 呪文の著作権 AI倫理の話 画風をパクる 仕事の喪失 サマリ やや法律的な専門的な話も含まれるので、結論だけ知りたい人のために、サマリだけ先に。 今主流の乱数やPromptから画像などを作ってくれる生成AIによるAI生成物には著作権が原則として発生しないです。 Promptの呪文の著作権が議論されることがありますが、議論の実益があるのか
平素はMF文庫Jをご愛読いただきありがとうございます。 MF文庫J『恋と呪いとセカイを滅ぼす怪獣の話』(2022年10月25日発売/さがら総 著)におきまして、新潮文庫nex『いなくなれ、群青』(2014年9月1日発売/河野裕 著/株式会社新潮社)との一部本文の一致を確認いたしました。 本件に関連し読者の皆様をはじめ、河野裕様、株式会社新潮社のほか関係者各位には、多大なるご迷惑をおかけしますことを深くお詫び申し上げます。 本件の該当部分、発生経緯につきましては、以下に記載いたします。 -------------------------------------------------------- ◆該当箇所 ---------------------------- 『恋と呪いとセカイを滅ぼす怪獣の話』 207ページ 2行目~4行目 陽はずいぶん落ちていた。空の低い位置が、鮮やかな赤に染まる
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