廃業した温泉旅館 高齢者向け賃貸住宅に 福島・飯坂温泉 廃業した温泉旅館の建物を活用する高齢者向けの住宅(完成予想図)。飯坂温泉街中心部の摺上川沿いに整備される 福島市の飯坂温泉で今月、廃業した温泉旅館をリニューアルし、高齢者専用の賃貸住宅に再生させるプロジェクトが始まった。推進する社会福祉法人は保育施設や多目的広場も併設して、地域との交流を促進。「福祉のノウハウを生かし、新たな街づくりを全国に発信したい」と、観光客の減少などで元気がなくなった飯坂温泉の活性化にも乗り出す。 プロジェクトを推進しているのは福島県内で特別養護老人ホームや保育所を運営する社会福祉法人「とやの福祉会」(福島市)。飯坂温泉の中心部にある二つの元旅館の土地と建物を取得し、改修する。 計画では7、8階建ての二つの建物(計約4200平方メートル)の一部を取り壊し、床面積3000平方メートルの賃貸住宅60戸に変え