こんにちは!サイボウズ株式会社フロントエンドエンジニアの おぐえもん(@oguemon_com) です。 先日開催された社内イベントCybozu Frontend Day 2023にて私が発表した絵文字の仕様策定に関する紹介を、当時の時間的制約から泣く泣く割愛した内容を加えた上で文章の形にまとめました。 また、情報は全て2023年8月1日現在のものです。 はじめに 今や「ぴえん🥺」や「おじさん構文」などの様々な形で老若男女を問わず私たちの生活・文化に深く根ざしている絵文字。ところで、そんな絵文字たちにも生みの親がいることを意識したことがありますか? 例えばこちらの絵文字にも生みの親がいます。 🥱は、Jay Petersさんが2017年9月に提案しました。 Jay Petersさんの職業はニュース編集者。決してデザイン事務所やGAFAなどのエンジニア・デザイナーではありません。 このよう
値段の「¥マーク」を小さくしたら購入率が大きく改善された。機能は「体験」で成果が激変する。10周年の「メルカリ」に聞く新機能の開発の裏側。3つの成功施策。 10周年を迎えた「メルカリ」さんを取材しました。 株式会社メルカリ Product Manager 塚本 佳実さん、UX Design Manager 宮本 麻子さん「メルカリ」について教えてください。塚本: 「メルカリ」は、国内最大手のフリマアプリです。2023年の7月にサービス開始からちょうど10周年を迎えました。 直近のアクティブユーザー(MAU)は2,200万人以上に、四半期のGMV(流通金額)は2,500億円以上に到達しています。 累計だと30億品以上が出品されていて、販売の速度でいうと「1秒間に7.9個の商品が売れている」というデータもあります。 この10年間でのトレンドの変化としては、取引されている「ブランド」にも変化が出
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以前勤めていた会社はデザイナーが遠隔地にいたため、クライアントと直接会わないことが多かった。そのためディレクターがクライアントに直接話を聴き、その内容を社内に持ち帰ってデザイナーに伝える、という制作工程が一般的だった。 デザイナーの中には、それでも器用にデザインができてしまう人と、そうでない人がいた。そして後者のデザイナーからは、こんな声がよく上がっていた。 前段のインプットが十分ではないので作りにくい クライアントと直接話ができないので作りにくい この時ディレクターをやっていた私は、この意見に一理あると思った。 そこで、前段の設計資料をサマリーせずにフルで共有したり、オリエンをより丁寧にしてみたり、クライアントとの打ち合わせに同席してもらう機会を設けるようにした。 結果どうなったかといえば、変わらなかった。なぜなら、デザインのクオリティが低かったのは、インプットやクライアントと直接会うか
こんにちは。デザイナーの白木です。 前回はクラシコムのUXリサーチについてお話しましたが、今回は「北欧、暮らしの道具店」のメルマガをABテストの手法を使って改善した話をしたいと思います。 「北欧、暮らしの道具店」通常のメルマガは商品紹介がメインですが、それとは別に当店のアプリを紹介するメルマガも配信しています。 これまではメルマガ登録者全員に配信していたのですが、その中にはアプリをすでにご利用いただいている方も多くいらっしゃるため、アプリのダウンロードには繋がりにくいという課題がありました。 そこでアプリ紹介メルマガを配信する対象をメルマガの新規登録者に絞ることにしました。新規登録者は当店を知って間もない方が多いと思われるため、アプリについて知ってもらえる良い機会になると考えたからです。 内容も見直し、いくつかのパターンを配信して効果を検証してみました。 ※本来同じ期間に複数のパターンをテ
デジタル庁サービスデザインユニットでは、一貫したデザインや操作性でウェブサイトやアプリを提供するための仕組み「デザインシステム」の構築に取り組んでいます。どなたでも構築中のデザインシステムのデザインデータを閲覧することができます。 更新情報2023年12月26日 [バージョン1.4.1]スタイルやコンポーネントの修正・更新を行いました 2023年10月18日 [バージョン1.4.0]スタイルやコンポーネントの追加・修正・更新を行いました 2023年8月31日 [バージョン1.3.4]スタイルやコンポーネントの修正・更新を行いました 2023年7月31日 [バージョン1.3.3]新規コンポーネントを追加、スタイルやアセットなどについて修正と更新を行いました 2023年6月29日 [バージョン1.3.2]コンポーネントを追加、テンプレートやガイドラインの一部修正と更新を行いました 2023年6
2022/08/04 50→100→200→250→300→350→400→450→500名に増枠しました! ZOOM配信の上限人数の関係で、最後の増枠になります。これから申し込みくださる方は「キャンセル待ち」になります。 RAKSUL主催のデザインシステム勉強会【Design System Build 】を初開催します! 近年、国内外の様々な企業のプロダクト開発に導入されている「デザインシステム」は、開発することでブレなく一貫したユーザー体験を提供できたり、デザイナー・エンジニアの開発を効率化することができたりと、様々なメリットがあります。 ただ、デザインシステムは一度作って終わりではなく、運用しながらプロダクトの成長に合わせてアップデート・構築していくことが重要です。その構築していく過程での開発者たちの様々な取り組みや技術的なチャレンジ、失敗事例や成功事例などを、今回イベントに出演くだ
先日、グーグルが飲食店検索で初のトップにという記事を見かけて、Google Mapsがどうやってレビュー情報を集めてきたのか、過去に書いた考察記事を公開しました。 UXリサーチ目的で、普段からデザインアップデート記録を残しているんだけど、Google Mapsのレビュー機能は2016年から頻度高く使ってきたので、実体験とコンテンツを増やしてきたのか考察をまとめた内容です。 Google Mapsのレビューを始めたキッカケ最初にレビューを投稿したのは2016年で、旅行前にGoogle Mapsで行きたい場所やお店を保存して、現地に行った時になんとなく写真と口コミを投稿したのがキッカケ。 初回投稿後にレビューを促進するコンテンツがメールで届くようになった当時Google Mapsのレビューはまだ認知度が低くメールのタイトルも実験中の雰囲気があった。特典という言葉に釣られてローカルガイドに参加し
「手が早いデザイナー」って良いこと?仕事で「手が早いねー」と言われるデザイナーがいます。 例えば私がそうです。小さなWEB制作会社や急成長のベンチャー企業で膨大なタスクを泣きながら回した経験がこの力を強化してきたと思います。 経験上デザイナーに対する「手が早い」とは、以下の3つを指します。 依頼時: タスクの必要要件を掴む(汲み取る)のが早い 制作時: ワイヤーやデザインに落とすスピードが早く、精度が高い 修正時: 修正対応が早い 特に私はアブダクションライン(逆推論)が強いタイプで、ざっくりした要件を伺ったあと「多分こういうものが作りたいんだろうな」という予測を立て、過去の凡例や脳内ストックを頼りに早い段階で構成を引くのが得意です。 デザイナーの逆推論=アブダクションラインのイメージ。デザイナーは抽象から段階的に選択をして最終的な具象に到達するのではない。一気に尤もらしい具象を掴み、そこ
現在、本業・副業ともにWEBデザイナーとしてデザイン・コーディングをしているゆるけーです。 本業で携わっているWEBサービスが割と高齢者向けのサービスで、ITリテラシーやUIが今の自分と考え方が異なるよなーと思っているなか、『高齢者のためのユーザインタフェースデザイン』という書籍に出会いました。 高齢者関係なく普通にアクセシビリティの観点でも重要な視点がたくさんあり、とてもいい書籍だったので、ざっくり大事だと思った箇所を抜粋しつつ自分で探した事例等をざっと記事にまとめていきますー。 視覚 高齢者になると視力が低下する傾向があります。ただ、視力の低下=フォントを大きくするだけではありません。 視力の低下は老眼や光覚の減少などより複雑です。 主な視力の低下の具体例は以下のような点。 老眼:近く・遠くのものの焦点が合わない 周辺視野のぼやけ:画面の端に気づきにくい 中心視野の損失:画面の中央が暗
リンクとボタンのビジュアルが似たものもしくは同じものになる理由のひとつに「押せる」[1]という共通点があるからだと思っている。 ビジュアルを似たもの・同じものにするかどうかは状況により判断されるので、そこに画一的な優劣は存在しない。しかしリンクとボタンは明確に異なる機能や振る舞いをもっている。その振る舞いやそれに対するユーザーのメンタルモデルから結果ビジュアルが同じになるのならいいのだが、ただ単純に「押せる」ことだけを基準にデザインされてしまうのは具合が悪い。このエントリーでは、リンクとボタンをデザインするにあたって「押せる」だけではなく、他にも判断材料となるものがあることを共有したいと思う。 前提と定義 今回の話はウェブブラウザで動作するUIを前提に考える。途中で言及するが、リンクがURLに関係していることと、URLをユーザーが意図的に変更できることが大きく関係するので、ネイティブアプリ
シグニファイア(signifier)とは、対象物と人間との間のインタラクションの可能性を示唆する手掛かりのことである。デザイン用語としては、アメリカ合衆国の認知科学者ドナルド・ノーマンによって提唱された[1]。 俗にアフォーダンスとも称するが、本来アフォーダンスとは「対象物と人間との間のインタラクションの可能性」自体を指し、「対象物と人間との間のインタラクションの可能性を示唆する手掛かり」を指すわけではない[2][3]。 歴史[編集] 1988年、提唱者のノーマンは心理学者ジェームズ・ギブソンの定義したアフォーダンスという用語を著書『誰のためのデザイン? ―認知科学者のデザイン原論』(原題: The Design of Everyday Things)において紹介し、対象物と人間との間のインタラクションの可能性をデザインによって示すことの重要性を説いた。この観点はデザイン領域に多大な影響を
Demo (Chrome Only) Documentation 🇺🇸 English 🇯🇵 日本語 Glisp, an acronym for Graphical LISP, is the prototyping project to experiment what if a design tool meets a way of creative coding, and obtain the self-bootstrapping power of LISP. This tool looks like the integration of Illustrator and Processing IDE at a glance. And in fact, it adopts both benefits of intuitiveness of direct manipulation on
わかりにくいシステム構成図とは こんなシステム構成図を書いてないでしょうか? このシステム構成図のわかりにくい点が3つあります。それは 製品名は書いてあるが「役割」が書いていない データと処理が区別できない データの流れと制御の流れが区別できない の3つです。 わかりやすいシステム構成図 これら3つのわかりにくい点を改善したわかりやすいシステム構成図が↓です ポイントを解説していきます ポイント1. 製品名称ではなく「役割」を書く システム構成図には製品名称ではなくシステムコンポーネントの「役割」を書きます。 役割とは、例えば〇〇データや〇〇処理といったことであり、それを読むだけでシステムの動きを理解できる文字列です。役割をかかずに製品名称のみを書いてしまうと、その製品を知らない人が見たときに理解できません。例えば「Cloud Pub/Sub」という製品はGCPというパブリッククラウドの分
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